西方町から藤岡町までの新生栃木市(1市5町)地域のほとんどが、戦国時代は皆川領でしたので、大なり、小なり皆川氏の影響を受けていることになります。
郷土史研究家小松義邦さんが、発刊に取組んでいる「口語・皆川歴代記」の挿入写真撮影で佐野市の唐沢山神社に出かけました。
皆川氏の祖は、天慶3年(940)東国で反乱を起こした平将門を成敗した、平安時代の英雄「藤原秀郷」で、唐沢山城は秀郷公が築いたとする伝承があります。藤原秀郷氏は、藤姓足利氏と小山氏の二派に分かれ、佐野氏は足利氏を継ぐ有力な一族です。また、下野以外では奥州藤原氏一派があります。皆川氏は小山氏から分かれた長沼氏から出ています。
唐沢山城の特色は、城域に残る遺構が場所により築城時期が異なり、土塁や堀切を中心とする戦国期由来の箇所がある一方、安土桃山時代の石垣普請に代表される「最先端の城造り」が施されていることが特色です。
今に残る本丸の「高石垣」は、常に最新の普請技術で改修されていたと考えられています。
唐沢山城の高石垣は、天正18年(1590)以降に、佐野信吉が西日本の「石工集団」を呼び寄せて築いたと考えられています。
唐沢山城跡は平成26年3月18日国の史跡指定を受けました。
唐沢山神社については、明治16年10月、唐沢山の古城跡に、秀郷公を祀る神社として、佐野家ゆかりの人たちによって創建されました。
また、唐沢山一帯は栃木県立自然公園にも指定され、四季折々の散策やハイキングを楽しむことも出来ます。
写真撮影では、神社の巫女さんから本丸跡に残る「高石垣」の説明をいただき、城跡一番の”見どころ”の写真を撮ることが出来ました。
(唐沢山・天狗岩2024.10.1撮影)
※頂上からの眺望は素晴らしいです。
(唐沢山神社)
※もみじの古木もあり紅葉は素晴らしいと思います。
(四つ目堀・神橋)
※神社(本丸)参道にあります。
(本丸に残る「高石垣」)
※昔をしのぶことのできる景観です。