港が見える丘 (1947)
作詞・作曲:東辰三
あなたと二人で来た丘は 港が見える丘
色あせた桜ただひとつ 寂しく咲いていた
船の汽笛むせび泣けば チラリホラリと花片
あなたと私に降りかかる 春の午後でした
あなたと別れたあの夜は 港が暗い夜
青白い灯りただひとつ 桜を照らしてた
船の汽笛消えて行けば チラリチラリと花片
涙の雫できらめいた 霧の夜でした
あなたを思って来る丘は 港が見える丘
葉桜をそよろおとずれる 潮風 浜の風
船の汽笛遠く聞いて ウツラトロリと見る夢
あなたの口もと あの笑顔 淡い夢でした
昔は良い歌があったわね(笑)。
私の大好きな歌のひとつ。
昔テレビでちょいと歌い出しを聴いて以来、この歌に惚れてしまいました。
昭和22年、戦後間もない頃に流行った和製のスタンダードと言える一曲。
歌った平野愛子は戦後にビクターが行ったオーディションに合格し、この歌でデビューしました(3,000人中の7人という狭き門を合格した一人でした)。
「濡れたビロウド」と言われた艶やかな歌声でした。
吹き込みの際、当時ビクターの録音スタジオは戦災で無くなり、コロムビアがスタジオを貸してくれたそうです。
ビクターの戦後初の作品でもあるんですね。
後年数多くのカバーが生まれ、近年ではちあきなおみのものが知られてます。
ブルージーな曲調が良いですね。
演歌や歌謡曲の人もよく歌いますが、小節を回しての歌唱には向きませんね。
演歌の人は若干、演歌と歌謡曲の区別が付かないみたいですね。
ちょっと崩して歌うと、アチラっぽくなるのね。
横浜の港が見える丘公園の名は、この歌に由来しています。
昔、(一人で)行った事があったなぁ。
次は誰かと行きたいねぇ…。