株式会社のお話 そもそも株って。 | 身近な法律問題あれこれ、司法書士のブログ

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法律あれこれ、素人目線。専門家目線で実際どうなのを開設します。福岡県司法書士会所属 
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会社には株式会社と持分会社があります。

とりあえず今日は株式会社から。

 

社員というとやはり普通は従業員を

思い浮かべます。

会社法を学び始めて一番、「は?」

ったったのがこれ。

 

会社法で「社員」というと会社の持ち主のことです。

従業員のことではありません。

会社の持ち主であるってどういうことかというと

その会社に金銭等を出している。

出資しているということなんです。

株式会社では「株主」が持ち主って

ことになります。

 

社長は持ち主ではありません。

まあ、中小企業では社長が一人で

株を全部持っていたりすると持ち主ですけどね。

 

先に述べたように株式会社の持ち主は

株主です。

皆さんが投資対象としてだれもが知っている

大会社の株式を持っているとすれば

もちろん、あなたも会社の持ち主です。

 

でも大会社の場合、個人の持ち株は

全体の株式数に比べて割合が低すぎて

理論上は持ち主でもその会社に

「私は持ち主の一人だ!」と主張しても

何万分の1だよ!とスルーされます。

 

さて、この何万分の1の株式が何を意味するかと

いうと株主総会で投票する権利です。

なので持ち株が多ければ多いほど発言権が増します。

 

投資対象としてしか株式をみていないと

関心が及ばないかと思いますが

そもそもは株というものは会社への

支配権、影響力だったのです。

一番多く出資した奴が偉い。

 

社長なんかも株主総会ですげかえる

ことができますので大量に株を持つ

ことが会社を支配することになるのです。

ですから、ニュースで買収がうんぬん、

どこそこの会社の株が外国の投資会社から

買い占められているなんてことが

話題になるわけです。

 

気に入った会社を手に入れ、

大量に株を購入することで支配権を手に入れ

経営陣を入れ替えて

実質的に会社を支配するということをするわけです。