◎金與正党副部長が談話発表
【平壌７月１４日発朝鮮中央通信】朝鮮労働党中央委員会の金與正副部長は７月１４日午後、次のような談話を発表した。
私は今日、朝鮮民主主義人民共和国の国境付近と一部の縦深地域で再び汚らわしい韓国の人間のくずのビラと物品が発見されたという通報を受けた。
１４日午前、各級党組織と軍部、社会団体組織からこのような通報が相次いだ。
通報によると、黄海北道の長豊郡とその隣接の１７カ所で汚らわしいゴミが発見された。
現在、国境付近の各級軍部隊と労農赤衛軍、安全、保衛機関は全面的な捜索を繰り広げながら、発見されたゴミを敵の物品処理規定に従って焼却処理しており、追加に発見される可能性にも備えている。
度重なるわれわれの警告にもかかわらず、韓国の人間のくずはこの幼稚で汚らわしいいたずらをやめていない。
すでに警告したように、このような行為をこととする人間のくずは自国民から一層激しく非難されるであろう。
われわれは、このような状況下でのわれわれの対応方針について十分に紹介した。
韓国の連中は、面倒なことによって疲れ果てるようになるであろうし、当然汚らわしいことをしでかした代償について覚悟すべきであろう。－－－
◎北朝鮮が韓国側からのビラを公開 金与正氏「代償覚悟を」
北朝鮮の金正恩総書記の妹・金与正氏は、韓国から飛ばされたビラを複数の地域で再び発見したとして写真を公開し、韓国を非難しました。
燃やされているビニール袋のようなものと紙の箱。箱には韓国語で「総合風邪薬」と書かれています。
これは、北朝鮮国営の朝鮮中央通信が韓国との境界に近い地域など17か所で再びビラが見つかったとして、14日に公開した写真です。
金与正氏は談話を発表し、飛ばされたビラについて「何度も警告したにもかかわらず、韓国のごみたちは稚拙で汚いいたずらを止めない」と非難しました。
また、「汚いまねをした代償を覚悟しなければならない」と、韓国に向けた「ごみ風船」飛ばしなどの報復を示唆しています。
北朝鮮へのビラの散布は韓国の脱北者団体が中心になって続けていて、北朝鮮側は対抗措置としてごみ風船を飛ばすなど、南北間で応酬が続いています。
◎北朝鮮による「対北ビラ焼却」場面の異例的公開に…韓国統一省「意図を見守る」
北朝鮮が、韓国から飛んできた “対北ビラ”とみられる物体を焼く場面を公開したことについて、韓国政府は「どのような意図があるのかを見守る」と伝えた。
韓国統一部（省）の報道官は、15日の定例会見で「われわれ（韓国の脱北者団体）が送ったビラを北朝鮮が焼く様子を公開したこ とは、非常に異例なことだとみている」と語った。
また「北朝鮮による非常識で低級な “汚物風船”という挑発に対し、わが政府は『北朝鮮にとって耐えがたい措置をとっていく』という立場を明らかにしている」と付け加えた。
一方、北朝鮮のキム・ヨジョン（金与正）労働党副部長は14日、国営“朝鮮中央通信”を通じて発表した談話で「私はきょう、朝鮮民主主義人民共和国の国境付近や一部の中心地域にまで、再び汚らわしい韓国のクズどもたちによるゴミのビラなどが発見されたという連絡を受けた」と伝えた。
キム副部長は「現在、国境付近の各級軍部隊たちや労農赤衛軍（予備軍）、安全・保衛機関で全面的な捜索を行なっている中、発見された汚物（対北ビラなど）は規定にしたがって焼却処理しており、さらに発見される可能性にも備えている」と伝えた。
つづけて「度重なるわれわれの警告にもかかわらず、韓国のクズどもたちはこのような稚拙（ちせつ）で汚らわしいいたずらをやめずにいる」とし「すでに警告したように、このようなことを続けるクズどもたちは、自国民から強い非難を受けることになるだろう」と主張した。