北朝鮮、トンネル掘る工兵をロシア派遣の可能性 | すずくるのお国のまもり

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お国の周りでは陸や海や空のみならず、宇宙やサイバー空間で軍事的動きが繰り広げられています。私たちが平和で豊かな暮らしを送るために政治や経済を知るのと同じように「軍事」について理解を深めることは大切なことです。ブログではそんな「軍事」の動きを追跡します。

◎「北朝鮮、トンネル掘る工兵をロシア派遣の可能性…兵力1万5000人予想」

 

 

 最近、北朝鮮兵力のウクライナ戦争派遣説が相次いで提起されている中、北朝鮮の軍人がウクライナ攻撃のためのロシアのトンネル建設に動員されるという主張があった。
 2日(現地時間)の米ラジオ・フリー・アジア(RFA)によると、ウクライナ分析家アレクセイ・クシュ氏は英デイリーメールを通じて「北朝鮮当局がドンバス地域の復旧作業のために派遣する工兵は、実際には新しい地下トンネル、すなわち掘削作業をするため」と伝えた。
 クシュ氏は「複数の情報筋によると、北朝鮮工兵5個旅団がドンバスに派遣される可能性があり、派遣兵力は最大1万5000人以上になる可能性がある」と明らかにした。
 クシュ氏はロシアがすでにウクライナ・ドネツク地域のアウディウカとトレツクの近隣でトンネル作戦に入っているとし、アウディウカにはすでにトンネルがあり、トレツクには戦争中に長さ3.2キロのトンネルが新しく建設されたと伝えた。
 実際、ロシア国防省は先月30日、テレグラムでドネツク地域に配置されたロシア軍が地下トンネルを利用してピウニチネ付近のウクライナ軍の主要拠点を占領したと明らかにした。
 クシュ氏はロシア軍が戦線の膠着状態を突破するために新しいトンネルを建設すると予想し、トンネルはドローンと砲撃の攻撃を避けることができる新しい戦術だと説明した。
 クシュ氏は北朝鮮軍のトンネル建設能力が世界で最も優れていると評価した。
 米ランド研究所のブルース・ベネット上級研究員も北朝鮮軍が数十年間、丈夫な花こう岩の非武装地帯にトンネルを建設した点を挙げ、北朝鮮がトンネル技術者をすでにロシアに派遣した可能性が高いと述べた。
 ベネット氏は「ロシアはトンネルを迅速に、また確実に建設することを望んでいる。この活動のために多数の北朝鮮軍人をロシアに派遣するのは驚くことでない」とし「ロシア軍とウクライナ軍が対立する最前線で敵の後方に潜入して攻撃するのが被害を最小化する最も効率的な戦術になるだろう」と説明した。
 一方、米国防総省のサブリナ・シン副報道官は1日、ロシアに対する北朝鮮の武器支援が確認されたこと以外に軍隊の派遣は確認されていないと明らかにした。
 これに先立ち先月22日、韓国国家情報院は朝ロ首脳会談での新しい軍事同盟条約に基づき北朝鮮がウクライナに派兵する可能性に注目していると発表した。

 

◎米国、北朝鮮のウクライナ派兵の可能性に「ロシアの銃弾避けになる…注目する事案」

 

 

 米国防総省は25日(現地時間)、北朝鮮がロシアのためにウクライナに兵力を派遣する可能性に関連し「それは我々が注目している事案」と明らかにした。
 米国防総省のライダー報道官はこの日の会見でロシア軍の死傷者に言及した後、「私が北朝鮮の人事管理者なら、私は軍を(ロシア軍の)捨て駒(cannon fodder)およびウクライナに対する不法戦争に送る選択に疑問を提起するはず」とし、このように述べた。
 また、朝ロ首脳会談後に韓米の一部で韓国の戦術核兵器再配備ないし核武装の必要性などが提起されていることに関連し、「朝鮮半島の非核化に対する米国の立場は変わらない」と反対の立場を表明した。続いて「我々はインド太平洋地域の安全保障のため韓国、日本など同盟国と緊密な連携を続けていく」と強調した。