北朝鮮「汚物風船」、仁川空港にも飛来し運航見合わせも | すずくるのお国のまもり

すずくるのお国のまもり

お国の周りでは陸や海や空のみならず、宇宙やサイバー空間で軍事的動きが繰り広げられています。私たちが平和で豊かな暮らしを送るために政治や経済を知るのと同じように「軍事」について理解を深めることは大切なことです。ブログではそんな「軍事」の動きを追跡します。

◎仁川空港にも北朝鮮「汚物風船」 運航見合わせや欠航=韓国

 

 

【ソウル聯合ニュース】北朝鮮が韓国に向け、ごみなどをぶら下げた「汚物風船」を飛ばした影響により仁川国際空港で26日午前1時46分から約3時間、運航見合わせや欠航が相次いだ。
 仁川国際空港公社は航空機のエンジンに風船が巻き込まれ、事故が発生する恐れがあるため離着陸を制限したと説明した。午前7時からは航空機の運航が正常に行われている。
 韓国軍合同参謀本部によると、北朝鮮は25日夜、韓国に向けて汚物風船を散布した。今年に入って6回目となる。北朝鮮は24日夜にも風船約350個を飛ばし、ソウルなどで約100個が確認された。

 

◎北朝鮮 25日に「汚物風船」約250個散布=約100個が韓国に落下

 

 

【ソウル聯合ニュース】韓国軍合同参謀本部は26日、北朝鮮が25日夜に韓国に向けてごみなどをぶらさげて飛ばした「汚物風船」は約250個で、約100個がソウルや京畿道北部などに落下したと明らかにした。
 中身はほとんどが紙くずで、有害物質はなかった。風船の落下による車の破損などの被害は報告されていないという。ただ、風船は約10キロのごみをぶら下げており、落下すれば危険だとして注意を呼びかけた。
 北朝鮮は韓国の脱北者団体が北朝鮮を非難するビラなどをくくりつけた大型風船を飛ばしたことに反発し、今年に入り風船を6回散布した。5月末から6月初めにかけ4回飛ばし、脱北者団体のビラ散布が続いたことを受け、24日と25日も風船を飛ばした。
 韓国軍は対抗措置として9日、南北軍事境界線付近で拡声器を使った北朝鮮向けの宣伝放送を実施したが、その後は行っていない。北朝鮮が24日に散布した風船から有害物質が見つからず、風船による被害もなかったため放送は実施しなかった。だが、25日に北朝鮮が再び風船を飛ばし、26日には弾道ミサイルを発射したことから、韓国軍の対応が注目される。韓国軍合同参謀本部の関係者は「心理戦の(宣伝)放送をすぐに実施できる準備はできている」として、「戦略的・作戦的な状況に応じて柔軟に行う。(報復は)北の行動にかかっている」と述べた。