ドイツ、18歳に兵役意向調査 | すずくるのお国のまもり

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お国の周りでは陸や海や空のみならず、宇宙やサイバー空間で軍事的動きが繰り広げられています。私たちが平和で豊かな暮らしを送るために政治や経済を知るのと同じように「軍事」について理解を深めることは大切なことです。ブログではそんな「軍事」の動きを追跡します。

◎18歳に兵役意向調査 独提案、徴兵再開には抵抗感

 

 

 【ベルリン時事】ドイツのピストリウス国防相は12日、独軍の兵力増強策として、毎年18歳の国民を対象に兵役についての意向調査を行う計画を提案した。男子は回答義務を負い、選抜された場合は適性検査に応じなければならない仕組み。最終的に兵役に就くかは自主性に委ねるという。必要な法改正を経て、来年前半の導入を目指す。
 意欲の高い人材を求める一方、半年を超えて従事する場合はボーナスを付与するなどの報酬も設ける見通し。国防当局は対象となる約40万人のうち4分の1が関心を示すと見込んでいる。
 ドイツは冷戦終結以降、軍備を縮小し、2011年に徴兵をやめた。しかしウクライナに侵攻したロシアの脅威が高まり、防衛力の強化が急務となった。現行の志願兵制度では兵員が集まらず、対応が検討されていた。ただ、兵役義務を課す徴兵再開には抵抗感が強く、見送った。
 ピストリウス氏は記者会見で「ロシアは軍備を拡張しており、近い将来に近隣諸国を攻撃する可能性を想定すべきだ」と述べ、兵力増強への理解を求めた。予備役を含めて、現在の24万人から46万人への増員を目指す。