北朝鮮軍兵士130人が乗った船舶が過積載で沈没か | すずくるのお国のまもり

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お国の周りでは陸や海や空のみならず、宇宙やサイバー空間で軍事的動きが繰り広げられています。私たちが平和で豊かな暮らしを送るために政治や経済を知るのと同じように「軍事」について理解を深めることは大切なことです。ブログではそんな「軍事」の動きを追跡します。

◎韓国当局「北朝鮮軍兵士130人が乗った船舶が過積載で沈没、90人死亡」【独自】

 

 

 北朝鮮で先月、超大型船舶沈没事故があったことを韓国の情報当局が確認しました。船舶には労働に動員された北朝鮮軍兵士約130人が乗っていましたが、約90人が死亡し、しばらくは北朝鮮軍内部が混乱していたことが分かりました。韓国当局では、北朝鮮による最近の韓国に対する各種の挑発行為はこの事故と無関係ではないとみています。ファン・ジョンミン記者の独自取材です。
(記者リポート)
 北朝鮮軍兵士約130人を乗せた船舶が沈没したのは先月初めのことでした。
 江原道の接境地に向かう途中、過積載状態に耐えられず川に沈み、結局約90人が死亡したと韓国当局では把握しています。
 死亡したのは南北の接境地に国境線を設置する作業に動員された兵士たちでした。
(朝鮮中央テレビ〈1月16日〉)
 「接境地域のあらゆる北南連携条件を徹底的に分離させるための段階的措置を厳格に実施しなければなりません」
 このため、一日に多くて北朝鮮軍兵士約1000人が動員されています。
 船舶沈没事故直後、強純男(カン・スンナム)国防相が現場を訪れ、再発防止策を立てるよう指示しましたが、北朝鮮軍内部の動揺は相当なものだったと伝えられています。
(パク・ウォンゴン/梨花女子大学北韓学科教授)
 「軍の士気の面でいくら隠そうとしても、知られてしまっている状況です。そういう場合、北朝鮮がいつもしてきたことの一つが、外部の緊張状態を作り上げて、内部を団結させる方法です」
 韓国当局は最近の北朝鮮による複数の挑発行為とこの事故が関係しているのではないかと分析しています。
 沈没事故による軍の不満を鎮め、目をそらすために北朝鮮が韓国に対する挑発行為を利用している面があるとみています。