アメリカ 限定的に容認 供与武器のロシア領内への使用 | すずくるのお国のまもり

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お国の周りでは陸や海や空のみならず、宇宙やサイバー空間で軍事的動きが繰り広げられています。私たちが平和で豊かな暮らしを送るために政治や経済を知るのと同じように「軍事」について理解を深めることは大切なことです。ブログではそんな「軍事」の動きを追跡します。

◎供与武器のロシア領内への使用 アメリカ 限定的に容認

 

 

 アメリカのバイデン大統領がウクライナに対し、アメリカが供与した武器を使ってロシア領内を攻撃することを一部に限り認めました。
〇アメリカ ブリンケン国務長官
「米国が供与した武器をロシア領内で使いたいとの要望がウクライナからあり、バイデン大統領は許可した」
 これはブリンケン国務長官が明らかにしたもので、アメリカはこれまで供与した武器のロシア領内への使用には慎重な姿勢でしたが、ウクライナ北東部ハルキウ州周辺でロシアが攻勢を強める中、方針を転換しました。
 アメリカメディアによりますと、武器の使用を容認するのはウクライナを攻撃しているロシア領内のミサイル基地に反撃する場合などに限定され、国境から遠く離れた基地への攻撃などは、引き続き認めない方針です。
 一方、これを受けて、ロシアの大統領報道官は「アメリカの関与の度合いを雄弁に物語っている」と反発しています。
 ウクライナのゼレンスキー大統領は「ロシアのテロから国民をより守れるようになる」「重要な支援だ」と歓迎。「バイデン氏の決断に感謝します」とSNSに綴っています。

 

◎ロシア領攻撃、柔軟な対応示唆 状況次第で「調整」―米国務長官

 

 

 【ワシントン時事】ブリンケン米国務長官は29日、訪問先のモルドバの首都キシナウで記者会見し、ロシア軍のウクライナ侵攻への対処について「(情勢に)適応させ、調整する」と述べた。ウクライナはロシア領内への攻撃を容認するよう米欧に求めており、戦況次第では柔軟に検討する姿勢を示した形だ。

 

◎米国務長官、ウクライナのロシア領内攻撃認めず-今後「調整」に含み

 

 

 ブリンケン米国務長官は29日、米国が供与した兵器を用いてウクライナがロシア国内を攻撃することは容認しなかった。ただ、バイデン政権は戦争の進展に合わせて「適応し調整する」と同長官は述べた。
 モルドバの首都キシニョフを訪問中のブリンケン長官は29日、「ウクライナ国外での攻撃を奨励したり、可能にしたことはない」と記者団に話した。しかし「あらゆる段階において、われわれは必要に応じて適応し、調整してきた。ウクライナが効果的に自国を防衛し続けられるには何が必要か、常に判断しており、これからも続ける」と語った。
 ウクライナにロシア領土内での報復攻撃を認めるよう求める声が、西側諸国の高官の間で広がっている。米国は長い間、そのような動きを戦争の挑発的なエスカレーションとみている。