中ロ、北朝鮮への軍事圧力に反対 | すずくるのお国のまもり

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お国の周りでは陸や海や空のみならず、宇宙やサイバー空間で軍事的動きが繰り広げられています。私たちが平和で豊かな暮らしを送るために政治や経済を知るのと同じように「軍事」について理解を深めることは大切なことです。ブログではそんな「軍事」の動きを追跡します。

◎中ロ、北朝鮮への軍事圧力に反対 共同声明

 

 

 中国とロシアは16日に両国首脳が署名した共同声明で、米国と同盟国による北朝鮮への「軍事的脅迫」と対決姿勢をやめるよう求めた。
 朝鮮半島問題は外交的手段による正常化が必要だと指摘。北朝鮮への制裁を解除して軍事的緊張を緩和し、周辺国も加わった同半島の安全保障に関する対話再開の条件づくりをするよう呼びかけた。
 中東情勢では、パレスチナ問題の公正で恒久的な解決を主張。パレスチナ国家樹立によるイスラエルとの「2国家共存」を目指す必要性を指摘した。
 また北極の軍事化に反対する立場でも一致したとしている。(共同)

 

◎中露首脳、結束を誇示 米欧主導の対露制裁打破狙う 共同声明で処理水「懸念」も

 

 

【北京=三塚聖平】ロシアのプーチン大統領は16日、北京を訪問し、中国の習近平国家主席と人民大会堂で会談した。中国国営中央テレビ(電子版)によると、両首脳は「新時代の全面的な戦略的協力パートナー関係の深化」に関する共同声明に署名した。ウクライナ侵略を続けるロシアは中国との結束を強化し、国際的孤立と米欧主導の対露制裁打破を狙う。
 習氏は会談で「中国はロシアと互いに信頼できる良き隣人、友人、パートナーでいたい」と述べた。プーチン氏は「われわれの協力は国際舞台において主要な安定要素の一つだ」と語った。両国の協調を誇示し、台湾情勢やウクライナ侵略を巡り対立する米欧を牽制する狙いとみられる。
 共同声明によると、両首脳は合同演習を含む軍事分野の協力拡大で一致。ウクライナ危機を制御不能な段階へと至らせないために対話による解決が重要だとした。アジア太平洋地域や欧州に中距離兵器を配備する米国の試みは、中露の直接の脅威となるとも非難。東京電力福島第1原発の処理水を「核汚染水」と呼び、海洋放出に「深刻な懸念」を表明した。
 両首脳は少人数による首脳会談と、政府高官も交えた会議を開催。貿易や経済協力、エネルギー分野の協力拡大も話し合った。プーチン氏は17日、中露国境に位置する黒竜江省ハルビンを訪問する。
 プーチン氏の訪中は昨年10月以来で、今月7日に大統領として通算5期目に入って以降初めて。今年が中露国交樹立75周年に当たることも踏まえ、両首脳は相互協力の深化を図った。
 露代表団には、ベロウソフ国防相やラブロフ外相、ショイグ国家安全保障会議書記らが参加。さらに、他国との軍事技術提携を所管する連邦軍事技術協力局のシュガエフ長官らも同行した。