ウクライナ戦場にロボット ドローンが陸でも活躍 | すずくるのお国のまもり

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お国の周りでは陸や海や空のみならず、宇宙やサイバー空間で軍事的動きが繰り広げられています。私たちが平和で豊かな暮らしを送るために政治や経済を知るのと同じように「軍事」について理解を深めることは大切なことです。ブログではそんな「軍事」の動きを追跡します。

◎ウクライナ戦場にロボット ドローンが陸でも活躍

 

 

 ドローンは空と海で破壊的な効果をもたらしたが、陸での活用には課題も
<Alistair MacDonald and Ievgeniia Sivorka/2024年3月28日>
 ウクライナの急襲部隊は昨年8月、装甲車両を静かに約4キロメートル進めると、驚くロシア兵の一団に300発の銃弾を発射した。
 運転手も射手も乗っていないこの車両は地上ドローン(無人機)だった。ウクライナは敵の部隊への攻撃や地雷の撤去・敷設、負傷兵の救助に、こうしたロボットのような車両を使うことが増えている。
 2年前にロシアが侵攻を開始して以降、ウクライナは空と海にドローンを投入し、戦争のやり方を根本から変えた。その際、同国は自前で開発したドローンで破壊的効果を上げたが、その低コストの「DIY」的アプローチを、今度は無人地上車両(UGV)で再現しようとしている。
 この取り組みには課題もある。地上ドローンは建物を避けて進んだり、でこぼこした地面を走ったりしなければならないなど、一般的に空中ドローンや水上ドローンより導入へのハードルが高い。大手武器メーカーは数十年UGVを試験しているが、米国や同盟国では本格配備には至っていない。
 ウクライナの技術・イノベーション担当大臣は「ロボット軍」創設の意向を示している。ウォロディミル・ゼレンスキー大統領は2月、同国軍が空中・水上・地上ドローンを専門とする「無人システム部隊」を設置すると述べた。
 「UGVはこの戦争の次のゲームチェンジャーになるだろう」。新兵器の提案を審査するウクライナ政府機関ブレイブワンのナタリア・クシュネルスカ最高執行責任者(COO)はそう話した
 同氏によると、開戦以降に提出された1300件を超える提案のうち、140件以上がUGVに関するものだった。ブレイブワンによると、戦闘と同様の状況下で50台超のUGVの試験が行われ、41件のプロジェクトに56件の…