金与正氏「日本とのいかなる接触も無視」 | すずくるのお国のまもり

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お国の周りでは陸や海や空のみならず、宇宙やサイバー空間で軍事的動きが繰り広げられています。私たちが平和で豊かな暮らしを送るために政治や経済を知るのと同じように「軍事」について理解を深めることは大切なことです。ブログではそんな「軍事」の動きを追跡します。

◎金與正党副部長が談話発表

 

 

【平壌3月26日発朝鮮中央通信】朝鮮労働党中央委員会の金與正副部長が26日、次のような談話を発表した。
 日本側は25日午後、内閣官房長官の記者会見で、拉致問題がすでに解決されたとの主張は全く受け入れられないという立場を明白にした。
 また、自分らと何の関係もないいわゆる核・ミサイルといった諸懸案という表現を持ち出して、われわれの正当防衛に属する主権行使に干渉し、それを問題視しようとした。
 日本は、歴史を変えて地域の平和と安定を図り、新たな朝日関係の第一歩を踏み出す勇気が全くない。
 解決不可能で、また解決することもない不可克服の問題に執着している日本の態度が、これを物語っている。
 最近、数回にわたって周囲の耳目を集めた岸田首相の朝日首脳会談関連の発言は、自分の政治目的によるものであると見られる。
 史上、最低水準の支持率を意識している日本首相の政略的な打算に、朝日関係が利用されてはならない。
「前提条件なしの日朝首脳会談」を要請して先に戸を叩いたのは日本側であり、ただわれわれは日本が過去に縛られず、新しい出発をする姿勢を取っているのなら、歓迎するという立場を明らかにしただけである。
 わが政府は、日本の態度を今一度明白に把握したそ、したがって結論は日本側とのいかなる接触にも、交渉にも顔を背け、それを拒否するであろう。
 朝日首脳会談は、われわれにとって関心事ではない。---

 

 

◎金与正氏「日本とのいかなる接触も無視」 首脳会談に「関心ない」

 

 

【ソウル聯合ニュース】北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長(朝鮮労働党総書記)の妹、金与正(キム・ヨジョン)党副部長は26日、朝鮮中央通信が公開した談話で「日本は歴史を変え、地域の平和と安定を図り、新たな朝日(日朝)関係の第一歩を踏み出す勇気が全くない」とし、「日本側とのいかなる接触も、交渉も無視して拒否する」と表明した。日本との首脳会談は今後推進しない考えを示した。
 与正氏は、日本が「核・ミサイル懸案」という表現を持ち出し、北朝鮮の防衛に属する正当な主権行使に干渉して問題視しようとしたとし、拉致問題を念頭に「解決できない、また解決することもない問題にこだわっている日本の態度がこれを物語っている」と非難した。
 また過去最低レベルの支持率となっている日本の首相の打算に北朝鮮が利用されてはならないとし、前提条件のない首脳会談開催を打診してきたのは日本側であり、北朝鮮にとっては関心事ではないと主張した。
 こうした発言は水面下の交渉や日本の高官の発言などを通じて拉致問題を議題にしようとする日本側の姿勢が強固で、首脳間の対話推進は容易ではないと判断したためとみられる。
 与正氏は前日に出した談話で、日本が首脳会談を開催したいとの意向を伝えてきたとし、「朝日関係改善の新たな道を開く上で重要なのは日本の実際的な政治的決断」と指摘した。この報道に対し岸田文雄首相は「まだ承知していない」と述べるにとどめていた。