エストニアの情報機関、NATOは10年以内にロシアと戦争状態に | すずくるのお国のまもり

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◎NATOは「今後10年以内に」ロシアと戦争状態に陥る可能性がある —— 北欧の情報機関が報告

 

 

 「ロシアは長期的な対決の道を選んだ」とエストニアの情報機関のトップは語った。
 NATOは今後10年以内にロシアと戦争状態に陥る可能性があると、エストニアの情報機関が指摘している。
 ロシアは「西側諸国との対決」に備えている可能性があると、同機関は2月13日に公表した報告書の中で述べている。
 報告書には「クレムリンは恐らく、今後10年以内にNATOと衝突する可能性を予測している」とあり、エストニアは「今後数年以内に、エストニア国境付近でロシア軍の大幅増強」を見込んでいるという。
 同機関を率いるカウポ・ロジン(Kaupo Rosin)氏は報道陣に対し、ウクライナで戦争が続いていることを考えれば、ロシアの攻撃は短期的には「まずあり得ない」と語った。
 ただ、NATO加盟国が防衛を強化しなければ、攻撃は起こり得るとの考えを示した。
 ロイターによると「ロシアは長期的な対決の道を選んだ」とロジン氏は語った。
「もし我々が備えていなければ(ロシアによる軍事攻撃の)可能性ははるかに高くなるだろう」
 この数日前には、米大統領選で共和党の最有力候補となっているトランプ前大統領がサウスカロライナ州で開かれた選挙集会でNATOを批判していた。
 トランプ前大統領は2月10日、ロシアは拠出金を払わないNATO加盟国について「好きなように」すればいいと発言した。
 前大統領のNATOに関する発言は、これまで厳しい批判を浴びてきた。ホワイトハウスは10日夜、トランプ前大統領の発言を「恐ろしく、錯乱している」として批判した。
 米欧州陸軍の元司令官ベン・ホッジス(Ben Hodges)氏は 「トランプは同盟を嫌う。彼は自分が何かに従わなければならない義務を嫌う」と2月12日、イギリスのThe Timesに語った。
「マフィアタイプの彼は、誰にも自分の選択肢を制限されたくないのだ」
「道義的責任はどうでもいい。彼は全てを投げ捨てるつもりだ」