日米が九州・沖縄で離島奪還訓練 | すずくるのお国のまもり

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お国の周りでは陸や海や空のみならず、宇宙やサイバー空間で軍事的動きが繰り広げられています。私たちが平和で豊かな暮らしを送るために政治や経済を知るのと同じように「軍事」について理解を深めることは大切なことです。ブログではそんな「軍事」の動きを追跡します。

◎日米が九州・沖縄で離島奪還訓練 通称「鉄の拳」、連携強化狙い

 

 

 九州・沖縄で陸上自衛隊と米海兵隊による離島奪還訓練が25日、始まった。訓練は通称「アイアン・フィスト(鉄の拳)」で、2006年から米本土で行われ、昨年初めて日本国内に移った。現場での部隊訓練が主だった前回とは異なり、今年は日米の司令部による作戦策定や各部隊への指揮を盛り込み、よりハイレベルな部門間での連携強化を目指す。日米が大規模に展開することで、中国をけん制する狙いがある。
 3月17日まで、鹿児島県の沖永良部島や沖縄県金武町の米軍金武ブルー・ビーチ訓練場で上陸訓練を行うほか、沖縄本島西側の無人島にある出砂島射爆撃場では米軍のF35Bステルス戦闘機による射撃も予定する。

 

 

◎沖永良部島で初の日米共同訓練 「アイアン・フィスト」25日から

 

 

 陸上自衛隊は今月25日~3月17日、離島防衛を想定した米海兵隊との共同実動訓練「アイアン・フィスト」を、昨年に続いて九州・沖縄で実施する。日米の部隊が初めて鹿児島県の沖永良部島に展開し、ボートによる着上陸などの訓練を通じて南西諸島防衛の実効性を高める。
 この訓練は2006年からほぼ毎年、米カリフォルニア州の広大な訓練場で行われてきた。23年に初めて日本国内に場を移し、鹿児島県の徳之島と喜界島、沖縄本島などで実施。海洋進出を強める中国へのけん制が狙いとみられる。
 長崎県の陸自相浦駐屯地に拠点を置く水陸機動団約600人や、在沖縄海兵隊の第31海兵機動展開隊約700人をはじめ、海自の輸送艦や米海軍の揚陸艦も参加。相浦駐屯地や沖縄の米軍キャンプ・ハンセンなどで、着上陸や地上での戦闘といった水陸両用作戦に必要な戦術技量を磨く。日米共同の指揮所を設けて、作戦運用面での連携も深める。
 沖永良部島では計3日間の訓練が予定される。訓練場とした理由について、陸自は「南西諸島防衛で対処力の強化を目指しており、島の地形や気象など総合的に検討した」と説明。自衛隊関係者は「さまざまな島での訓練経験が部隊の引き出しを増やす」と言う。
 一方、昨年11月に鹿児島県の屋久島沖で墜落事故が発生した輸送機オスプレイは日米とも今回は使用しない。「使わずとも訓練の目的を達成できる」(陸自)という。【松浦吉剛】

 

 

◎日米共同訓練が沖永良部島で アメリカ海兵隊と陸自が戦闘訓練 F−35Bも飛行 アイアンフィスト2月〜3月

 

 

 防衛省は、自衛隊とアメリカ海兵隊の共同訓練を2月から3月にかけて沖永良部島で行うと発表しました。
 日米共同訓練「アイアンフィスト」は、離島の防衛などを想定し、今月下旬から九州と沖縄で実施されます。
 鹿児島県内では、今月27日に沖永良部島でアメリカ海兵隊のヘリが知名町の大山グラウンドに着陸します。
 3月10日と11日には、海岸からの上陸訓練のほか、海兵隊の戦闘機F−35B4機と日米の輸送ヘリや戦闘ヘリが沖永良部島上空を飛行します。
 その後、日米の輸送ヘリそれぞれ2機程度が大山グラウンドに着陸し、陸自およそ50人と海兵隊およそ250人が戦闘訓練を行います。実弾を使う予定はないということです。
 今回の訓練でオスプレイは使用しないということです。
 

◎沖永良部島で初の日米共同訓練 2~3月、着上陸や戦闘訓練

 

 

 陸上自衛隊は、離島防衛などを想定した日米共同訓練(アイアン・フィスト24)を25日から3月17日まで沖永良部島(鹿児島県)や米軍キャンプ・ハンセン(沖縄県)などで行うと2日に発表した。海や空から上陸して戦闘する水陸両用作戦の能力向上を図るとしている。沖永良部島での日米訓練は初めて。
 訓練には陸自水陸機動団や海自の輸送艦、在沖米海兵隊、米海軍の強襲揚陸艦などが参加。陸自の相浦駐屯地(長崎県)、高遊原分屯地(熊本県)も使う。昨年11月に屋久島(鹿児島県)で墜落事故を起こした輸送機オスプレイは日米ともに使わない。
 沖永良部島での訓練は27日、3月10日、11日。笠石海岸(同県和泊町)に偵察用ボートが着上陸、大山総合グラウンド(同県知名町)にヘリコプターが着陸し、大山野営場(同)では戦闘訓練がある。実弾は使わない。
 アイアン・フィストは2005年度から米本土で実施。昨年2~3月に日本で初めて行われ、徳之島(同県)や喜界島(同県)でも訓練があった。
 訓練について鹿児島県の塩田康一知事は2日、陸自と九州防衛局に要請文を提出。オスプレイ墜落事故を受けて「県民の不安も大きい」としたうえで、住民の安全確保や詳細な情報提供などを求めた。(野崎健太)

 

◎令和5年度第3海兵機動展開部隊との共同訓練(アイアン・フィスト24)の 概要について
陸上自衛隊は、日米同盟の抑止力・対処力を一層強化すべく、以下のとおり令和5年度第3海兵機動展開部隊との共同訓練(アイアン・フィスト24)を実施します。
1 目 的
 水陸両用作戦に係る行動を共同・統合により演練し、相互運用性の向上を図るとともに、水陸両用作戦能力の向上を図る。
2 期 間
令和6年2月25日(日)~3月17日(日)
3 場 所 
(1) 訓練場所
相浦駐屯地、沖永良部島、キャンプ・ハンセン(訓練地区)等
(2) 航空基盤
高遊原分屯地
4 訓練実施部隊等
(1) 自衛隊
 ア 担任官
陸上総隊司令官 陸将 竹本竜司
イ 実施部隊
(ア) 陸上自衛隊
a 陸上総隊(水陸機動団、第1ヘリコプター団等)
b 西部方面隊(西部方面航空隊等)
(イ) 海上自衛隊
掃海隊群(輸送艦「くにさき」) 
(2) 米 軍
ア 担任官
 第3海兵機動展開部隊司令官 中将 ロジャー・B・ターナー(Roger B. Turner)
イ 実施部隊
(ア) 米海兵隊
 第31海兵機動展開隊 等
 (イ) 米海軍
 第7艦隊(強襲揚陸艦「アメリカ」、ドッグ型輸送揚陸艦「グリーンベイ」及びドッグ型揚陸艦「ラッシュモア」)
5 特 色
(1) 南西地域において実施する日米共同での水陸両用作戦に係る実動訓練
(2) 共同・統合による団本部レベルでの指揮機関訓練
(3) オブザーバー参加国の拡充

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