北朝鮮が新年初のミサイル発射、EEZ外の日本海に落下 | すずくるのお国のまもり

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◎北朝鮮が新年初のミサイル発射、EEZ外の日本海に落下 グアム射程、固体燃料の新型中距離弾か

 

 

 【ソウル=上野実輝彦】韓国軍合同参謀本部は14日、北朝鮮が同日午後2時55分ごろ、首都平壌(ピョンヤン)付近から日本海に向けて、中距離級の弾道ミサイルと推定されるミサイル1発を発射したと発表した。約1000キロ飛行し、日本海に落下したとしている。北朝鮮による弾道ミサイル発射は、2023年12月18日の固体燃料式大陸間弾道ミサイル(ICBM)「火星18」以来。
 防衛省も14日、北朝鮮が弾道ミサイルの可能性がある飛翔(ひしょう)体を発射したと明らかにした。最高高度50キロ以上、飛行距離500キロ以上に達し、日本の排他的経済水域(EEZ)外に落下したとしている。
 北朝鮮は昨年11月、2回にわたって固体燃料式の中距離弾道ミサイル(IRBM)のエンジン燃焼実験を実施しており、今回発射されたのはこの新型IRBMだった可能性がある。韓国の申源湜(シンウォンシク)国防相は今月10日、北朝鮮が月内にも新型IRBMを試験発射する可能性があると述べていた。
 IRBMは米軍基地のある米領グアムを射程に入れ、固体燃料式であれば発射の兆候を把握するのが難しくなる。北朝鮮は昨年11月に軍事偵察衛星を打ち上げた後、グアムの基地などを撮影したと主張。日米韓がミサイル情報共有システムを稼働させるなど安全保障協力を強化する中、北朝鮮には今年11月の米大統領選も視野に米国を揺さぶり、対米関係で優位に立つとの狙いがありそうだ。
 国会に相当する最高人民会議が15日に招集されるのを控え、成果を誇示する意図があるとの見方もある。