イスラエル軍「ガザを分断」 | すずくるのお国のまもり

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お国の周りでは陸や海や空のみならず、宇宙やサイバー空間で軍事的動きが繰り広げられています。私たちが平和で豊かな暮らしを送るために政治や経済を知るのと同じように「軍事」について理解を深めることは大切なことです。ブログではそんな「軍事」の動きを追跡します。

◎イスラエル軍「ガザを分断」 北部の退避要求、停戦改めて拒否―ヒズボラと応酬激化

 

 

 【エルサレム時事】イスラエル軍報道官は5日夜、イスラム組織ハマスの実効支配下にあるパレスチナ自治区ガザへの激しい攻撃で「ガザを北部と南部に事実上二分した」と宣言した。北部にある中心都市ガザ市を完全に包囲したと説明。激戦が予想されるガザ北部の住民に、南部へ退避するよう重ねて促した。サターフィールド米特使(中東人道問題担当)によると、ガザ北部には今も住民35万~40万人が残っているとみられる。
〇イスラエル軍「ガザ市街地入り」 難民キャンプ攻撃、45人超死亡―地上戦2500カ所標的
 ガザの保健省によると、ハマスがイスラエルを奇襲した10月7日以降、ガザでは9770人が死亡。イスラエル側は1400人以上が命を落とした。
 ネタニヤフ首相は5日、南部の空軍基地で「人質解放がなければ停戦はない」と改めて言明した。地元メディアによると、ネタニヤフ氏はハマスのガザ地区トップ、ヤヒヤ・シンワル氏を「地下に隠れている小さな(ナチス・ドイツの独裁者)ヒトラー」と形容。「彼は市民のことは気にしていない」と主張した。ガラント国防相も4日、主要標的としてシンワル氏を「抹殺する」と警告している。
 中東の衛星テレビ局アルジャジーラによると、ガザ全域では5日も電話やインターネットなどの通信が遮断された。ガザの通信事業者はイスラエルの仕業と指摘。パレスチナ赤新月社はX(旧ツイッター)で、ガザの職員との連絡が再び完全に途絶えたとした上で「市民約230万人が現在、緊急医療を受けられない状態だ」と訴えた。
 一方、イスラエル北部では5日、イスラエル軍と隣国レバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラの爆撃の応酬が一段と激化した。報道では、レバノン南部へのイスラエル軍のドローン攻撃で車両が被弾し、子供を含む4人が死亡。ヒズボラもイスラエル領内にロケット弾を撃ち込み、市民1人が死亡した。イスラエルのハレビ軍参謀総長は、「われわれは北部でいつでも攻撃に着手する用意がある」とヒズボラをけん制した。