金正恩氏、ロシアでプーチン氏と今月会談か | すずくるのお国のまもり

すずくるのお国のまもり

お国の周りでは陸や海や空のみならず、宇宙やサイバー空間で軍事的動きが繰り広げられています。私たちが平和で豊かな暮らしを送るために政治や経済を知るのと同じように「軍事」について理解を深めることは大切なことです。ブログではそんな「軍事」の動きを追跡します。

◎金正恩氏、ロシアでプーチン氏と今月会談か 武器取引巡り 米紙報道

 

 

 米紙ニューヨーク・タイムズ(NYT)は4日、米政府関係者らの話として、北朝鮮の金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党総書記が今月にロシアを訪問してプーチン露大統領と会談する見通しだと報じた。ウクライナへの侵攻を続けるロシアは北朝鮮から武器の調達を試みており、両首脳は武器取引を含めた両国の軍事協力について協議するとみられている。
 NYTによると、両首脳は、ロシアが今月10~13日に極東ウラジオストクで主催する国際経済会議「東方経済フォーラム」に参加するとみられている。金氏は列車で平壌からウラジオストクに向かい、そこでプーチン氏と会談するという。金氏がモスクワに行く可能性もあるとしている。
 8月下旬には、北朝鮮政府の一団約20人が平壌からウラジオストクまで列車で行った後、航空機でモスクワを訪問しているという。ロシアは北朝鮮に砲弾や対戦車ミサイルの供給を要請し、北朝鮮は人工衛星や原子力潜水艦などの先端技術の提供や食糧援助を求めているとされる。
 ロシアは米欧の制裁の影響で一部の武器生産が困難になっており、北朝鮮との軍事協力関係の強化を急いでいる。ロシアのショイグ国防相は7月下旬に平壌を訪問し、金氏と面会。その後、米政府によると、プーチン氏と金氏は二国間の協力関係の拡大を誓約した書簡を交換したという。
 こうしたことから、米国家安全保障会議(NSC)のカービー戦略広報調整官は8月30日の記者会見で、今後数カ月でロシアと北朝鮮の間で高官協議が行われるなど「武器取引の交渉が活発化する」と警戒。ロシアと北朝鮮の武器取引は「国連安全保障理事会の決議に違反する。我々は入念な監視を続ける」と警告し、北朝鮮に取引しないよう呼びかけていた。
 米政府は昨年11月ごろから、北朝鮮が中東や北アフリカ向けの輸送に偽装してロシアに砲弾を輸送しようとしていると分析していた。同12月には、北朝鮮によるロシアの民間軍事会社「ワグネル」への兵器納入を確認したと発表していた。【ワシントン鈴木一生】

 

◎金正恩氏がロシアとの首脳レベル会談求める、武器供与で-米当局

 

 

 米国家安全保障会議(NSC)は4日、北朝鮮の金正恩総書記がウクライナでの戦争でロシアを支援する武器供与を巡って同国との「首脳レベルの会談」を期待していることを明らかにした。
 米紙ニューヨーク・タイムズ(NYT)は同日、金総書記がロシアのプーチン大統領と今月の会談を計画していると伝えていた。
 NSCのワトソン報道官は「われわれが公式に警告してきたように、ロシアと北朝鮮の武器供与に関する交渉が進展している」との声明を発表した。
 同報道官は「金総書記がロシアでの首脳レベルの外交的関与を含め、こうした協議が継続されることを期待しているという情報を得ている。われわれは北朝鮮がロシアとの武器交渉を停止し、ロシアに武器を提供・売却しないという公のコミットメントを守るよう促す」と述べた。 
 NYT紙は匿名の米国や同盟国の当局者の話として、金総書記がプーチン大統領と会談するためウラジオストクを訪れるだろうと報道。金総書記はモスクワを訪問する可能性もあるという。同紙によると、金総書記の訪ロ準備のため北朝鮮の先遣隊が最近ロシアを訪れた。
 NSCのカービー戦略広報調整官は「取引が実現すれば、ロシアは北朝鮮から軍がウクライナで使用する予定の大量の複数の軍需品を受け取ることになる」と語った。

 

◎金正恩氏、プーチン氏と会談計画 兵器供与協議か 米紙報道

 

 

【ワシントン=渡辺浩生】米紙ニューヨーク・タイムズ(電子版)は4日、北朝鮮の金正恩朝鮮労働党総書記が今月、ロシア極東のウラジオストクを訪問し、プーチン大統領との会談を計画していると報じた。ウクライナ侵略を続けるロシアへの兵器供与などについて協議するとしている。米国や同盟国の当局者らの話として報じた。
 金氏は平壌から列車で移動し10日から13日までウラジオストクで開催される東方経済フォーラムの場で会談する見通し。同紙は、金氏がモスクワを訪れる可能性もあるとしている。
 会談でプーチン氏は金氏に、砲弾や対戦車ミサイルの提供を求め、金氏は、人工衛星や原子力潜水艦向けの先端技術、食糧支援を求める見通し。金氏がウラジオストクに本部がある露太平洋艦隊の埠頭を訪れる計画もあるという。
 ウクライナ侵略以降、ロシアと北朝鮮は急接近しており、7月下旬にショイグ露国防相が平壌を訪問し金氏に面会。同紙によると、8月下旬に約20人の北朝鮮の代表団がウラジオストク経由でモスクワを訪問したという。金氏の訪露計画を協議した可能性がある。
 一方、米国家安全保障会議(NSC)のカービー戦略広報調整官は8月末、プーチン氏と金氏が武器取引など協力強化を約束する書簡を交換していたとの情報を記者団に明らかにした。
 ロシアは西側の制裁の影響で生産が停滞する武器弾薬の調達を模索し、核ミサイル開発を加速する北朝鮮もロシアの軍事技術を求めているとみられ、バイデン政権は警戒を強めている。