禁煙に成功したら何が得られるでしょうか? 数え切れないほど沢山ありますが…

・食事が美味しくなる
・経済的なメリット
・自分と周囲の健康状態が改善される

 等が挙げられます。コレらは、喫煙を完全に止めるコトでより明確に現れるでしょう。髪や衣類にタバコの匂いが染み付くコトも無くなります。しかし一番はやはり健康でしょう。
 禁煙外来を受診した方ならばご存じだと思いますが、呼気測定で吐いた息の一酸化炭素濃度(CO)を計ります。重度の喫煙者の場合、公害レベルの呼気となります。禁煙で爽やかな息を獲得しましょう。
 あなたも「人間いつか死ぬ時は死ぬ」と諦めないで下さい、人生100年の時代です。もうタバコとはおさらばでしょう。是非「ラストワン禁煙術」で長寿を謳歌して下さい!

 ただし、困ったコトがあります。それは飲酒です、お酒とタバコの相性は非常に良いのです。酒場に行くと、周りの人々は遠慮無くタバコを吹かしますし、もしも、あなたが禁煙中だと知るやいなや「一本どう?笑」と勧めてくるコトになるかもしれません(筆者の経験上コレは多いにあり得るコトです)。
 このアルコールですが、一時期は「適度な飲酒は健康に良い」とか「赤ワインは美容に良い」等と語られていました。果たしてそうでしょうか? 現在は少量でもアルコールは健康に悪いと有識者の間でも意見が一致しています。
 精神科医によると「節酒ではなく断酒」だそうです。厚生労働省のホームページでも飲酒による弊害がコレでもかと記されています。この際、お酒を飲む習慣を止めてみては? でも、まずは禁煙です、お酒を飲みに誘われたら帰宅後の一服を楽しみにしましょう。
 禁煙へのハードルはかなり高いものです。誘惑にとらわれそうになったら、先送りにしてきた人生最後の一本を思い出しましょう。あなたも是非「ラストワン禁煙術」を実践して下さい。タバコに縛られない、明るい未来を手に入れましょう!

 では早速、最後の一本を… とお考えの方、ちょっと待って下さい。今が朝食の前なら、食後の一服はさぞかし美味しいでしょう。食事が済んだら、出勤前の一服までまた先送りにしましょう。タバコが手持ちにないので、職場では吸えません。労働を終えて帰ったら、美味しい一服が出来ます。でも帰宅したら、夕食後の一服まで待ちましょう。食事を終えたら就寝前の一服まで先送りします、でも寝起きの一服は本当に美味しいでしょう。
 コレで禁煙初日がクリアできました。翌日も「人生最後の一本」を先送りしていきましょう。しかし、最初の3日間がとても難しいと言われています。その理由には…

・イライラや不安、集中力の低下
・睡眠障害、食欲の変化
・うつ状態や、不安感の増加

 等が挙げられます。どうしても吸いたくなったら、お茶を飲む、グミを食べる、アメを舐める等でしのぎましょう。そして、いつでも吸えますが、今吸ってしまうのが勿体ないと思うのがキモなのです。心理的にも、人生最後の一本はいつでも吸えるというのは大事でした。それこそが「ラストワン禁煙術」の真骨頂と言えましょう。
 以降3日目までクリア出来たら、しめたものです。それを達成して、後は1週間、1ヶ月と禁煙していきましょう。最後の一本を「吸わずに禁煙」します。タバコに縛られる生活から抜け出しましょう。

 タバコの連鎖は中々ほどけません。タバコ吸う人生が当たり前となっています。夜中にタバコを切らしたら、例えクルマを走らせてでも買いに行ったコトでしょう。そんな毎日は…

・目覚めの一服に始まり
・洗顔と歯磨き後の一服
・朝食後の一服
・出勤前の一服
・通勤後の一服
・その後もコトあるたびに一服

 と、鎖のように数珠つなぎで喫煙習慣が続きます。長く吸い続けている人ほど、この悪循環は足かせとなっていきます。
 そこでまずは、残ったタバコを残り一本まで吸ってください、どうぞ遠慮無く。そして最後の一本は灰皿の上に置きます。その前に灰皿をキレイに洗っておいてもいいでしょう。コレでとても美味しい最後の一本を吸う準備が出来ました。「いいんですか?」ハイ、それでいいんです!

 喫煙とがんの関連は、直接的な喫煙だけでは無く、間接的な喫煙(受動喫煙)でも発生します。タバコの煙を直接吸い込まない非喫煙者でも、タバコの煙に晒されるコトにより、そのリスクが増えてしまう危険性があります。禁煙をすると、がんのリスクは時間の経過とともに低下していくそうです。まだ間に合います、自分や周囲のためにもたばこを止めてみませんか?
 喫煙歴30余年の筆者の場合、常に禁煙を意識しながら吸っていました。その為に「私はコレで会社を辞めました」のキャッチフレーズで有名な「禁煙パイポ」は勿論、ニコンガム、ニコチンパッチ、禁煙外来で病院に通っていたコトもあります。昔は自動販売機、現在はコンビニで人生最後のタバコを購入して、幾度となく「コレで終わりにしよう」と、人生最後の一本を吸い続けてきました。
 そんな「人生最後の一本のタバコ」はもう止めませんか? 本ブログでは最後の一本を「吸わないで禁煙」する方法をご紹介します。もう無理と思って諦めているあなたも、この是非「ラストワン禁煙術」お試し下さい!

 

 タバコは身体に悪い、でも判っているけど止められない。世の喫煙者の大半はそう思いながら吸っているのではないでしょうか? 何しろタバコのパッケージには「たばこの煙は、周りの人の健康に悪影響を及ぼします。健康増進法で禁じられている場所では喫煙できません。」「喫煙は、あなたにとって心筋梗塞の危険性を高めます。疫学的な推計によると、喫煙者は心筋梗塞により死亡する危険性が非喫煙者に比べて約1.7倍高くなります。」等、恐ろしい文言が書かれています。喫煙歴の長い人でももう見慣れてしまった内容ですが、いかにもタバコは身体に悪そうです。
 厚生労働省のホームページの「たばこと世論」によると…

・たばこを吸わない人の割合が増加しているため、喫煙対策の推進が求められている。
・レストラン・喫茶店、街頭、駅や停留所、子供が利用する屋外空間での受動喫煙対策の強化が望まれている。
・2010年のたばこ税増税前の調査では、増税に賛同する人が多かった。
・喫煙年齢の引き下げには反対する人が多かった。
・反対の主な理由は、喫煙の健康への悪影響、少年の健全育成に対する悪影響、教育上の問題の増加、歩きたばこや迷惑行為の増加などであった。

 とあり、喫煙者は肩身が狭い思いを強いられています。昔は歩きタバコは普通で、ポイ捨ても当たり前でしたね。また「喫煙者本人への影響」よると…

・たばこの喫煙は、14のがん種と関連しており、肺がん、口腔・咽頭がん、喉頭がん、鼻腔・副鼻腔がん、食道がん、胃がん、肝がん、膵がん、膀胱がん、子宮頸部がんとの間に因果関係があることが科学的に証明されています。
・大腸がん、乳がん、腎盂尿管・腎細胞がん、前立腺がん死亡、急性骨髄性白血病との関連については、科学的な証拠は因果関係を示唆しているが、十分ではないとされています。
・子宮体がんのリスク減少との関連、卵巣がんおよび前立腺がん罹患との関連については、科学的な証拠は不十分であり、因果関係を推定することができないとされています。
・また、喫煙と肺がん患者の生命予後悪化との因果関係は科学的に証明されており、がん患者全体の生命予後の悪化や二次がん罹患との関連については、科学的な証拠は示唆されていますが、十分ではないとされています。
・がん患者の喫煙と再発リスク増加、治療効果低下、治療関連毒性との関連については、科学的な証拠は示唆されていますが、十分ではないとされています。

 とあり、喫煙者への健康の悪影響がコレでもかと記されています。ニホン人の半分は、一生の内に何らかのがんになる時代ですが、やはり怖いものです。