タバコは身体に悪い、でも判っているけど止められない。世の喫煙者の大半はそう思いながら吸っているのではないでしょうか? 何しろタバコのパッケージには「たばこの煙は、周りの人の健康に悪影響を及ぼします。健康増進法で禁じられている場所では喫煙できません。」「喫煙は、あなたにとって心筋梗塞の危険性を高めます。疫学的な推計によると、喫煙者は心筋梗塞により死亡する危険性が非喫煙者に比べて約1.7倍高くなります。」等、恐ろしい文言が書かれています。喫煙歴の長い人でももう見慣れてしまった内容ですが、いかにもタバコは身体に悪そうです。
 厚生労働省のホームページの「たばこと世論」によると…

・たばこを吸わない人の割合が増加しているため、喫煙対策の推進が求められている。
・レストラン・喫茶店、街頭、駅や停留所、子供が利用する屋外空間での受動喫煙対策の強化が望まれている。
・2010年のたばこ税増税前の調査では、増税に賛同する人が多かった。
・喫煙年齢の引き下げには反対する人が多かった。
・反対の主な理由は、喫煙の健康への悪影響、少年の健全育成に対する悪影響、教育上の問題の増加、歩きたばこや迷惑行為の増加などであった。

 とあり、喫煙者は肩身が狭い思いを強いられています。昔は歩きタバコは普通で、ポイ捨ても当たり前でしたね。また「喫煙者本人への影響」よると…

・たばこの喫煙は、14のがん種と関連しており、肺がん、口腔・咽頭がん、喉頭がん、鼻腔・副鼻腔がん、食道がん、胃がん、肝がん、膵がん、膀胱がん、子宮頸部がんとの間に因果関係があることが科学的に証明されています。
・大腸がん、乳がん、腎盂尿管・腎細胞がん、前立腺がん死亡、急性骨髄性白血病との関連については、科学的な証拠は因果関係を示唆しているが、十分ではないとされています。
・子宮体がんのリスク減少との関連、卵巣がんおよび前立腺がん罹患との関連については、科学的な証拠は不十分であり、因果関係を推定することができないとされています。
・また、喫煙と肺がん患者の生命予後悪化との因果関係は科学的に証明されており、がん患者全体の生命予後の悪化や二次がん罹患との関連については、科学的な証拠は示唆されていますが、十分ではないとされています。
・がん患者の喫煙と再発リスク増加、治療効果低下、治療関連毒性との関連については、科学的な証拠は示唆されていますが、十分ではないとされています。

 とあり、喫煙者への健康の悪影響がコレでもかと記されています。ニホン人の半分は、一生の内に何らかのがんになる時代ですが、やはり怖いものです。