東洋軒（赤坂見附）

洋食というと、
肩ひじ張らずに、普段着で行けるイメージ。
フレンチというと、ジャケット着たほうがいいかな、とか、
思い付きでは行けないイメージがある。

そんな中、「ナリサワ」の成澤さんが総料理長をつとめることでいま注目の、
赤坂の洋食、東洋軒。
ナリサワ料理が、肩ひじ張らずに食べられる。

ハンバーグやカレー、コロッケなどメニューはシンプル。
特に、成澤さんがこだわった、カニクリームコロッケを食べたく、
コースのメンチカツの代わりに、これにしてもらった。

当然ながら、美味い(笑)
蟹の身がぜいたくに詰まっていて、
衣にナイフを入れた瞬間、甘い蟹の香りが立ち上る。
衣のサクっと感と、具のトロリ感のコントラトがたまらない。

東洋軒といえば……
明治２２年創業の〝東洋軒〟は、
精養軒、中央亭と並んで日本の洋食文化の草分け的名店。
中でも東洋軒は、宮内庁御用達として
皇居内の晩餐会を引き受けていた。
東洋軒が三重県津市に
東京東洋軒として営業を開始したのが昭和３年。
仕掛人は、〝東の魯山人、西の半泥子(はんでいし)と言われた陶芸家
川喜田半泥子。
百五銀行の頭取。

昭和２５年。
津市の東洋軒は、東京の東洋軒から暖簾分けし独立。
昭和３０年に三重県津市に本店を移して現在に至る。
その東洋軒が昨年末、赤坂見附に支店を出した。

いわば東洋軒の東京復活。
それを、フレンチの鬼才、成澤さんが監修するという、、、
日本の食文化の、温故知新がそこにある感じ。

ブラックカレーは東洋軒の名物メニュー。
ほろ苦い感じが、印象的。

デートやファミリーにお薦め。
ランチも良さそうだ。


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