トップチームがアウェイ徳島で試合のあった日曜日、ユースは壬生総合公園陸上競技場で、矢板中央高校との栃木ダービーを戦っています。
この日は、徳島への遠征を断念し、このプリンスリーグ関東1部の第6節を観戦しています。
ここまで勝点4と10チーム中7位に沈む栃木SCユースとしては、何としても勝ちたかった試合でした。
しかし、矢板中央の分厚い攻めに苦戦を強いられ、長い時間帯において守備に追われる展開になってしまいました。
必死の守備は素晴らしく、矢板中央の攻撃を90分に渡って防ぎ続けてくれました。
守り続けてのドロー決着かと思われたアディショナルタイム。
左サイドから入ったアリークロスが風の影響も受けて予想以上に伸びた感じでした。
そのボールが無情にもゴール左上に吸い込まれてしまい、栃木SCユースは無念の敗戦。
押されている中でも戦えていただけに、この偶発的なゴールは本当に不運としか言いようがありません。
ただ、攻め立て続けた矢板中央は素晴らしかったです。
得点差以上に力の差も見えた試合だったのではないでしょうか。
【結果】
栃木SCU-18 0-1 矢板中央高校
前半 0-0
後半 0-1
【会場】
壬生総合公園陸上競技場
【得点】
後46 矢板中央高校
【天候】
曇
立ち上がりは栃木ペース。シュートからCKへと攻め立て、矢板中央ゴールに迫っています。
15分過ぎくらいから矢板中央の厚い攻めが機能し始め、栃木の選手は自陣に押し込められる時間が増えて行きました。
それでも、サイドを起点にカウンターを仕掛けるなど、得点にも期待は持てていて、前節の桐生第一高校戦よりも戦えている感じは受けました。
後半に入ると、栃木は前線と最終ラインの間にスペースができてしまい、コンパクトな陣形を保てなくなります。
これは、得点のために何とか前線に残りたい攻撃陣と、矢板中央の3トップを抑えたい守備が引き気味になり、中盤もそれに引かれて守備に重心が偏った結果でした。
そのことから、クリアボールがことごとく矢板中央に出てしまい、2次、3次と、厚みある攻撃を許すことになってしまいました。
驚いたのは、矢板中央の両サイドウイングの選手。
線番号は20番と27番だったでしょうか。
この両選手のボールキープ力と突破力が素晴らしく、ボールを持つとロストすることなくサイド深くまで持ち運び、かなり正確なクロスを供給していたのです。
いやいや、本当に上手かったですよ。
攻撃の軸になっていて、矢板中央の核に感じました。
それでも、中を固めてチャンスを与えていないのは、栃木の守備が素晴らしかった証拠です。
それだけに、偶発的にも思える最後の失点が悔しくて仕方がありません。
この試合、声出し応援はありませんでした。
ユース戦のコールリーダーが徳島までトップチームの応援で遠征していたためです。
それでも、静かに見守るのも寂しいじゃないですか。
駆けつけたサポーターで話し合い、試合前の県民の歌と、前向きな声出しはやろうと言うことになりました。
試合前の県民歌では、矢板中央の控え選手たちが羨まし気に眺めていたのが印象的でした。
残念だったことは、ユース戦でありながら、厳しい言葉が出たこと。
普段はユース戦には観戦に来ない方だと思います。
まず、お金を払って見ている試合ではありませんし、それを目的とした試合ではありません。
プレーしている選手たちは高校生ですし、それはないんじゃないのかなと、そう感じたもので。
その場で注意できなかったのが情けない限りですが、不快に思われた方も多かったようです。
一生懸命さが熱くなって出た言葉であるとは思います。
それでも、このような言葉は、ユース戦では控えるべきだと思いました。
さて、プリンスリーグの試合は中断期間に入りました。
クラブユース選手権の予選会へと突入します。
昨シーズン同様、全国大会の切符を掴み獲ってください。
この試合も、当然に応援いは行きます。予定が合えばという条件になりますが、もし、トップチームと重なっているようでも、ユース戦を優先することになりそうです。
全国大会はまた群馬県開催なのかな。
もちろん、そちらも応援に駆け付けるつもりです。ですので、絶対に全国を掴み獲ってください。
期待しています。
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