第5節 vs.ブラウブリッツ秋田(ソユスタ)<その1> | すーさんの栃木SC応援日記

ソユースタジアムは、極寒という言葉がピッタリ合うようなほどの天候で、キックオフ時には、かなりの雪が舞っていました。

 

スタッフが総出でピッチ上の除雪を行い、試合ではカラーボールを使用し、しかも、風が吹くという悪環境。

 

過去、多くの試合をスタジアムで観戦して来ましたが、個人的には一番キツイ条件でした。

 

それは、観戦状況というだけではなく、試合内容も決して褒められたものではなく、ブラウブリッツ秋田の闘志溢れるプレーに後手に回り続け、終わってみれば3失点無得点という内容、結果に終わっています。

 

昇格候補とまで言われていたヴァンフォーレ甲府、横浜FCから勝利を奪い、この秋田戦での3連勝を期待していた分、これだけの大敗はちょっと想像できませんでした。

 

連勝の勢いを完全に止めてしまうほどの大敗だったと思います。

勝った負けたは勝負の世界である以上、紙一重なのかもしれませんが、この秋田戦の敗戦は、明らかにチーム力に差があることを突き付けられた敗戦だったようにも感じています。

 

 

栃木SCは、連戦にあってスタメンに変更はなし。

 

甲府、横浜FC戦のスタメンそのままに、秋田戦でも勝利を奪うべく、良いイメージを持って試合に臨みたかったのだと推測しました。

 

ただ、ピッチ上の「絶対に勝つ」という気持ちは、完全に秋田が上回っていました。

 

ボールへの寄せ、前への意識、そして、ゴールへの執念。

 

それらの一つ一つが大きく栃木を上回る。

そんなプレーが随所に見られ、栃木の選手を相当に慌てさせる攻撃を展開しながらゴールへと向かって来ました。

 

特に、風上に立った後半は完全に秋田が試合を掌握しました。

 

後半4分に佐藤選手にゴールを決められると、栃木の選手たちの緊張感が一気に崩れたような印象すら受けました。

 

そこからの試合展開はちょっと酷かったと思います。

攻撃もそうですが、守備も一体感が欠けてしまい、連係が成立しないほどにボールを保持できず、気づけば、失点を重ねて行くというような展開でした。

 

 

寒さに震えながら必死に応援したつもりでしたが、選手を鼓舞するには至らなかったのが残念です。

 

祝日の水曜日に、強行の日帰りで遠征したサポさんばかりだと思いますし、そんなサポーターを気遣って、橋本社長がゴール裏へあいさつに来てくれたときには、「こんなに厳しい条件の中で来てくれたサポーターのためにも、負けて帰る訳には行かない」と言ってくれましたが、その言葉とは真逆の結果としての大敗となってしまいました。

 

靴は濡れ、手先の感覚は麻痺し、体感気温はマイナスという状況で、ただただ寒かったという言葉でしか表現できないほどに、相当に厳しい試合観戦環境だったのです。

 

試合後は、その寒さから早く抜け出たいという気持ちが大きく、試合をサポ友さんたちで振り返る余裕は少しもありませんでした。

 

スタジアム近くに日帰り温泉がることを調べ、そこに立ち寄ってみれば、栃木サポーターが大勢いるという状況でした。

 

文章でどう表現すれば寒さが伝わるのは分かりませが、もう、これほどの悪環境があるのかというほどに、試合環境も内容、そして、結果と、全てが寒かった試合だったのです。

 

 

ブラウブリッツ秋田に、昨シーズンの5月以来のホーム戦勝利をプレゼントしてしまった栃木SCですが、試合結果からも分かるとおり、接戦での敗戦ではありません。

 

ここまで差がある大敗になるとは、試合前には想像することはできませんでした。

 

【結果】

ブラウブリッツ秋田 3-0 栃木SC

前半 0-0

後半 3-0

 

【会場】

ソユースタジアム

 

【得点】

04 佐藤大樹(秋田)

後17 河野貴志(秋田)

後26 喜岡佳太(秋田)

 

【栃木SC警告】

後19 石田遼太郎(累積3枚目)

 

【栃木SCスタメン】

GK 丹野研太

DF 平松 航

DF 藤谷 匠

DF ラファエル

MF 大森渚生 → 森 俊貴(後30)

MF 石田遼太郎

MF 大島康樹 → 南野遥海(後30)

MF 神戸康輔

MF 小堀 空 → 青島太一(後38)

FW 奥田晃也 → 宮崎 鴻(後16)

FW 矢野貴章 → イスマイラ(後16)

 

【栃木SCリザーブ】

GK 川田修平

DF 高嶋修也

MF 森 俊貴 ← 大森渚生(後30)

MF 青島太一 ← 小堀 空(後38)

FW イスマイラ ← 矢野貴章(後16)

FW 宮崎 鴻 ← 奥田晃也(後16)

FW 南野遥海 ← 大島康樹(後30)

 

【審判団】

主審 : 上田益也

副審 : 田尻智計

副審 : 宮原一也

 

【入場者数】

3,002人

 

【天候/気温/湿度】

雪のち曇/0.4℃/90%

 

【第5節終了時順位】

15位

 

連勝中の2戦と同じスタメンで戦った栃木SCですが、選手の動きはかなり悪く感じました。

 

それは、寒さもあって、ピッチコンディションは悪く、連戦の疲れも出ていたことからかもしれませんが、それらを含めて条件は同じはず。

 

気持ちで試合結果を得られるとは思っていませんが、それでも、勝ちたいという気持ちは、秋田の選手から相当に感じ取れていました。

 

ベンチワークも含めて、栃木は後手に回った感じで、先手を打って押しまくった秋田に完全にやられてしまった試合でした。

 

秋田一体と、インタビューで相手監督が答えていましたが、その言葉が本当に合致するような試合だったと思います。

 

 

コイントスで勝ったのは秋田で、通常のエンドを選択。

これにより、やや強めの風が吹く中であっても、栃木SCが前半から風上に立つことになりました。

 

この前半風上というのは、甲府戦でもそうでしたが、前半から秋田ゴールに迫り、先制点に期待が持てるピッチ選択だと思ったほど、栃木にとっては好条件に感じたのです。

 

事実、キックオフしてからの15分くらいは、栃木が良い立ち上がりを見せて、先制点に期待が持てる展開だったと思います。

 

セカンドボールも拾えていましたし、この連勝の勢いを持って、この秋田戦も良い試合内容で接戦ながらも勝点に期待が持てる立ち上がりでした。

 

しかし、一早く、ピッチコンディションに対応したのは秋田で、ロングボールを主体に攻めて裏を狙うだけではなく、水が浮くピッチでもそれを苦にしないほどにパスを繋ぐ場面もあって、しかも、推進力を持って攻めて来るものですから、栃木の守備は徐々に押し込まれる展開へとなって行きました。

 

それでも、最終ラインは安定していたと思います。少なくとも、前半は。

 

秋田の決定力にも助けられてはいますが、無失点に抑えられていたのは良かったです。

 

ただ、後半は風下に立つ守備。

そのことから、相当に厳しい展開になるのではという、嫌な予感があったのも事実でした。

 

 

ハーフタイムの指示もあったのでしょうが、後半の立ち上がりから、秋田のギアは確実に上がっていたと感じました。

 

前半戦以上に前への意識は高くなっていて、その勢いは見ていて脅威にすら感じたほど。

 

その勢いのままに攻撃を展開し、後半の立ち上がり4分に先制点を許してしまいました。

 

この失点は完全に守備が乱れ、誰が誰をマークするのかがあやふやな状況になっていました。

 

ボール保持者への寄せがないままにクロスを入れられると、それがネットを揺らし、守備の準備が整わない中で、簡単に失点をしてしまったという印象を持ったほどです。

 

言葉は悪いかもしれませんが、栃木としては失点すべくして失点を許したゴールにも感じましたし、やや安っぽい失点だったかなと、そう感じていしまったのです。

 

しかし、そこには素晴らしい秋田の攻めがありましたし、栃木の守備準備が整わない中、その隙を突いたゴールは、敵ながら素晴らしいものがあったと思います。

 

この先制点から、緊張の糸が切れてしまったのかもしれません。

 

そう感じるほどに、ここから試合内容は圧倒されてしまいます。

ここまで差があるのかと、驚かされたというか、目を疑ったというか、秋田と栃木の差は、相当に大きいと思わせるほどに、防戦に徹する試合になってしまうのです。

 

 

何とか同点にしようと田中監督は前線の2選手を入替えましたが、まず、守備の改善には至りません。

 

攻撃で秋田の守備を慌てさせる前に、守備が耐え切れずに、交代直後に2失点目を喫してしまいます。

 

そこからは更に守備が後手に回った印象で、秋田に出た勢いを少しも抑え込むことができずに、ずっと自陣で耐え続ける厳しい展開になってしまいました。

 

選手交代で守備を何とかしないと更に失点を喫してしまうのでは。そんな思いもありましたが、それが現実になってしまい、後半26分には無常な3失点目を献上。

 

3枚目、4枚目の選手交代はその後でしたし、試合は、勝点3を奪うものから、完全に1点を返すことが目標になってしまいました。

 

3得点を奪い、相当に余裕が出た秋田は、無理に4点目を狙うこともなく、引き気味に試合を展開したことから、ここからゴールにちょっとは迫れるようにもなりましたが、得点は最後まで奪えず。

 

宮崎選手が詰めて、1点を返したと思えた場面でも、ヘディングシュートはゴールバーに嫌われてしまっています。

 

後半のチャンスはそこだけで、それ以外の攻撃では、選手間の連係にチグハグさが出てしまい、チームとしての弱さが浮き彫りになったような気もしています。

 

 

試合後は雪は止んでいました。

雪が止んでからの気温は、更に寒く感じましたが、それには、この試合結果もあってのことかもしれません。

 

試合後、選手がゴール裏にあいさつに来てくれましたが、その表情は少しも明るさはなく、全員が沈んでいました。

 

その選手たちに掛けられる言葉が、とても前向きなものばかりだったのは、まだまだ戦えるチームだという気持ちが、サポーターにも大きかったからだと思います。

 

2連勝で気持ちを緩ませるな。

そんな余裕があるチームじゃないぞ。

 

選手に向けられたその言葉に、「ああ、そんな気持ちが俺にもあったな。気を緩ませていたのは選手たちじゃなくて俺だ」と、改めて思わされたのです。

 

次からホーム2連戦です。

「ホーム連戦、絶対に連勝するぞ」

ゴール裏から出たその言葉に、選手たちが大きく頷いてくれています。

 

選手たちの悔しい気持ちが闘争心に切り替わり、次の大分トリニータ戦では、この試合の秋田のように、強い気持ちを持って試合を戦って欲しいと思います。

 

 

スタジアムで応援したサポーターも、DAZNで応援したサポーターも、悔しい気持ちはみんな一緒。

 

その気持ちを一つに、選手を鼓舞する声に変えて、次節のホーム戦では、より熱く応援できればと思います。

 

その試合、もうあっという間。

日曜日には試合です。

 

連敗は絶対に避けないと。

 

上位に行くのが目標なんですよ。

連敗だけは絶対に避けましょう。

 

今週末は、カンセキスタジアムとちぎに、栃木サポーターの笑顔が溢れますように。

 

この秋田戦の厳しい結果を糧に、また、チームを立て直してください。

 

田中監督、期待しています。


 

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