第27節 vs 愛媛FC(ニンスタ) | すーさんの栃木SC応援日記

内容云々よりも、結果が欲しい試合でした。

 

J2残留には、絶対に負けは許されない下位同士の直接対決。この6ポイントマッチの大切さは、栃木サポーターも、愛媛サポーターも痛いほどに分かっていたはずです。

 

主審の微妙な判定も相まって、試合は運が流れを左右する展開になりました。

 

その運を味方につけた感もあり、幾度となくあった失点を覚悟するようなシーンも、僅かの差で切り抜け、最後は勝点3を手にすることになります。

 

試合序盤にあったPKでの得点を除けば、愛媛に圧倒されていた試合でしょう。

正直、これからのことを考えた場合、どうみても、不安が残る内容でした。

 

降格圏内は脱したものの、終盤戦へ向けて心配になる内容だったことは否めません。

 

それでも、この勝利を切っ掛けに、チーム状態が上向くことに期待します。

 

 
ザスパクサツ群馬戦から中3日で戦う試合で、そのことも栃木には不利となる点です。
 
前節の試合内容も良くはなく、この状態で愛媛FC戦を戦うことは、相当な不安がありました。
 
ただ、田坂監督はスタメンを代えて打開を図ります。
DAZNで振り返った印象でも、決してその選手起用が機能していたとは言えないかもしれません。
 
それでも、置かれている現状の中で何とかしようとする姿勢が見えたことは良かったと思います。
 
この試合で唯一のチャンスが決定機となったPKのみで、それを決めて何とか逃げ切った試合でしたが、何とかしようともがく中で、こうして得点を奪い、苦しい状況下にあることでも勝利することができたのは幸いでした。
 
ここから先も栃木SCが勝点を積むには、こんな感じの試合展開しかないのかもしれません。
 
とにかく、もがかないことには、残留することはできないのです。
これが栃木としての戦い方なのだと割り切るしかないのだと、そう思わされました。
 
例え、つまらないサッカーだと言われてもです。
 

 
【結果】
愛媛FC 0-1 栃木SC
前半 0-1
後半 0-0
 
【会場】ニンジニアスタジアム
 
【得点】
09 畑潤基(PK)
 
【栃木SC警告】
前40 乾大知(累積1枚目)
後36 溝渕雄志(累積1枚目)
後47 小野寺健也(累積4枚目)次節出場停止
後50 オビ パウエル オビンナ(累積1枚目)
 
【栃木SCスタメン】
GK オビ パウエル オビンナ
DF 柳育崇
DF 黒崎隼人
DF 乾大知
DF 溝渕雄志
MF 西谷優希 → 小野寺健也(後47)
MF 佐藤
MF 谷内田哲平 → 森俊貴(後16)
FW 豊田陽平
FW 畑潤基 → 大島康樹(後39)
FW 有馬幸太郎 → 矢野貴章(後16)
 
【栃木SCリザーブ】
GK 川田修平
DF 小野寺健也 ← 西谷優希(後47)
MF 森俊貴 ← 谷内田鉄平(後16)
MF 植田啓太
FW 大島康樹 ← 畑潤基(後39)
FW 五十嵐理人
FW 矢野貴章 ← 有馬幸太郎(後16)
 
【入場者数】1,770人(入場規制試合)
 
【審判団】
主審 : 田中玲匡
副審 : 和角敏之
副審 : 津野洋平
 
【ピッチ状態】全面良芝
 
【天候】晴
 
【順位】暫定17位
 
この試合、田坂監督はツインタワーの起用を見送り、有馬選手を1.5列目に据えます。
谷内田選手を左サイドに、畑選手を右サイドに配置し、攻撃に変化を付けて来ました。
 
ここまで、守備で背後を取られることが目立っていた三國選手をベンチ外とし、乾選手をスタメン起用するという思い切った変更をして臨む試合です。
 
谷内田選手のスタメン起用は多くの栃木サポが希望していたのではないでしょうか。少なくとも、私は熱望していました。
 
後半16分という早い時間に退くことになりますが、試合から得た印象としては、最後までプレーさせたい選手だと思えました。
 
試合展開からしても、五十嵐選手の途中出場も最善手に感じましたが、後半は時間の経過とともに守備へと重点がシフトして行ったこともあり、出場機会はありませんでした。
 

 
この試合、愛媛FCには、最低でも6度の決定機がありました。その多くが、単なる決定機ではなく、どうしてそれが決まらないのかと、天を仰ぎたくなるような“超”決定機だったと思います。
 
まずは、試合開始早々の2分。
藤本選手が守備の間を割ってエリア内に入り左からシュート。ここ、オビ選手の好セーブで防げましたが、普通に考えれば限りなく失点に近かったプレーでした。
 
同じく前半の2分。
パスを上手く繋がれて、最初の決定機と同じような位置であるエリア左から、またしても藤本選手にボレーを打たれました。
これ、枠を外してくれるのですが、DAZNで観戦していたときは、決められたと思ったほどです。
 
そして、前半の12分。
エリア左から、最後は唐山選手の足元にボールが出てしまい、足を伸ばしてシュート。
僅かに右に逸れて、栃木は失点をせずに済みましたが、これも冷や汗ものでした。
 
前半だけでこの3度のシーン。
どれも紙一重で失点を喫しませんでしたが、後半に不安が残る前半だったのは事実です。
 

 
後半にあった3度のシーンも、前半以上に失点を覚悟したもので、その全てが終了間際になります。
 
勝ちを意識し出し、完全に守備に重点を置いた時間帯の40分。
唐山選手にドリブルから持ち込まれ、エリア右からシュートを打たれますが、芝で方向が微妙に変わった感もありました。
確実に枠に行ったと思ったボールですが、枠の左に逸れてくれたのです。
 
後半45分のアディショナルタイム直前には、ロングボールで最終ラインの背後を取られ、栗山選手がシュート。
オビ選手の手をかすめてボールは左のポストに当たり、ゴールを割ってくれました。
ここも限りなく、失点に近かかったシーンです。
 
終了間際の49分にも。
CKの流れから、最後はエリア左でフリーの唐山選手がシュート。これはもう完全に失点したと思いました。それが枠を外れてくれるのです。
DAZNの解説者はもう愛媛FCを心から応援している様子が見えていて、決まったと思ったのでしょうね、「よっしゃー」的な発言をする始末。この解説者、追放してください。
 
ただ、それだけ、絶対的に決められたと思ったシーンだったのです。
 
これらのピンチとは別に、後半36分のこと。
左サイドからエリア内にドリブルで仕掛けた選手を溝渕選手が足を掛けて倒してしまいましたが、ここ、抜けていればGKのオビ選手と1対1の場面だったと思うんです。
 
それだけ、危機的な状況でのファウルでしたが、田中主審はイエローカードで済ませてくれました。
 
何度見返しても、私には決定機阻止のドグソにしか見えません。
VARのないJ2だからこそ助かったファウルのようにも感じますが、ここ、レッドカードでも文句の言えないプレーだったと思います。
 
これも、栃木にとっては、失点してもおかしくないシーンでした。
 

 
一方の栃木の攻撃はというと、目立った決定機はなく、本音を言うのであれば、完全に打つ手なしという印象でした。
 
試合には勝っていますが、内容では愛媛に圧倒されていますし、この勝利が栃木の実力によるものだと思ってはいけません。
 
唯一の得点となったPKは、栃木のスローインからでした。
 
右サイドの深い位置からロングスローを入れたのはDF黒崎選手。
競ったのは柳選手だと思いますが、そのボールが栗山選手の手に当たり、それを見た田中主審は迷わずに笛を吹きます。
 
確実に手に当たっていましたが、私には微妙に見えただけに、ここもある意味、運があったと思います。
 
試合前からPKのキッカーに指名されていた畑選手が、GKの動きを冷静に見ながら右に決めての先制点。
 
9分という早い時間の先制点でしたが、当然にこの1点で逃げ切れるとはこの時点では思っておらず、2点目は絶対に必要だと、栃木サポは誰もが感じていたと思います。
 
結果論になりますが、このPKの1点が決勝点になりますが、前述したとおり、数多くの決定機を愛媛に与えたことで、本来であるのなら、この1点で済むべき試合でなかったのも事実でした。
 
あらゆる面で、栃木に運があった試合だと思います。
 

 
負けはしたものの愛媛FCのプレーは、その一つ一つの質は高く、特に、前への意識というかスピードは栃木の比ではありません。
 
本来、栃木の遣りたい素早い前線へのパスも見事で、どうしてここまで裏を取られるのかと思わずにはいられないほどでした。
 
あとは決定力の問題ですが、全てが紙一重であって、栃木以上に素晴らしい攻撃を見せてくれていたと思います。
 
もう、どうして下位で苦しんでいるのかと、そう思わずにはいられないプレーの連続でしたし、ここから先、相当に良い試合で勝点を積んで行きそうな予感がかなり高いチームに見えました。
 
決めるべきときに決められないからこの順位なのかもしれませんが、前半戦と違って、明らかにチャンスの数は多くなっているチームですから、やっぱり怖い存在です。
 
勝ちはしたものの栃木とは雲泥の差があるくらい、良いチームだと感じさせられました。
 
ただ、そんな愛媛に勝てたのはやっぱり大きいです。
この勝点3で何となく、足枷が外れたような気もしますし、これから先、少しだけでもプレーに余裕が生まれてくれればと思わずにいられません。
 
田坂監督、まさかこの勝利で満足している訳ではないでしょう。
勝ってなお、多くの修正しなければならぬ点が見えた試合でもありますし、勝利に酔うばかりにそれを見逃して次節に臨むようなこと、どうかないようにお願いします。
 

 
17位に順位を上げましたが、ここからはもう二度と、降格圏内に落ちぬようにシーズンを終えてください。
 
次節は、日曜日に、グリスタでレノファ山口FCとの試合ですが、こちらも6ポイントマッチの残留争い直接対決です。
 
勝った次の試合とはいっても、期待より不安の方が大きい試合ですが、今シーズン、まだ聖地グリスタで勝利がないのです。
そろそろ、勝ちを見せてください。
 
その山口戦で勝利を奪えば、栃木としては、本当に波に乗れそうな感じもありますし、かなり大事な試合ですよ。
 
どんな形でも良いので得点を決めて、今シーズン2度目の連勝を飾ってください。
ホームでの勝利に期待して、スタジアム観戦させていただきます。

 

 

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