第20節 vs ジュビロ磐田(ヤマハスタ) | すーさんの栃木SC応援日記

またしても、決めたのは柳選手でした。

 

後半45分にピッチに送り出されると、その3分後に劇的な逆転ゴールを流し込み、栃木SCの大逆転勝利の主役となった柳選手。

 

今シーズンのアディショナルゴールは3度目で、その全てが逆転の決勝点。しかも、決めたのは柳選手なのです。

 

まさか、このジュビロ磐田戦でも決めるとは。

 

終盤、柳選手がピッチに送り出された瞬間、全ての栃木サポーターが過去2度あった劇的逆転ゴールを思い起こし、3度目のそれに期待を寄せたはずです。

 

その想いを左足に乗せて放ったシュートが左サイドネットを揺らした瞬間、DAZNを前に歓声が沸きます。

 

「このために出て来た柳」

 

DAZNの実況は、またしても決めた柳選手のゴールをそう称えていました。

 

 

【結果】

ジュビロ磐田 2-3 栃木SC

前半 1-0

後半 1-3

 

【会場】

ヤマハスタジアム

 

【得点】

前10 ルキアン(磐田)

05 矢野貴章(栃木)PK

後10 ルキアン(磐田)PK

後37 明本考浩(栃木)PK

後48 柳育崇(栃木)

 

【栃木SC警告】

後47 明本考浩(累積3枚目)

 

【栃木SCスタメン】

GK 川田修平

DF 高杉亮太

DF 瀬川和樹

DF 田代雅也

MF 西谷優希 → 柳育崇(後45)

MF 溝渕雄志 → 黒崎隼人(後34)

MF 山本廉 → 榊翔太(後34)

MF 佐藤

FW 明本考浩

FW 森俊貴 → 大島康樹(後0)

FW 矢野貴章 → エスクデロ競飛王(後16)

 

【栃木SCベンチ入り】

GK オビ パウエル オビンナ

DF 柳育崇 ← 西谷優希(後45)

DF 黒崎隼人 ← 溝渕雄志(後34)

MF 禹相皓

FW エスクデロ競飛王 ← 矢野貴章(後16)

FW 榊翔太 ← 山本廉(後34)

FW 大島康樹 ← 森俊貴(後0)

 

【審判団】

主審 : 松本

副審 : 塩津祐介

副審 : 中澤

 

【観客数】

3,354人(入場規制試合)

 

【ピッチ状態】

全面良芝

 

【天候】

 

【順位】

7位

 

 

この試合は3度のPK判定があった珍しい展開でした。

栃木に2本、磐田に1本。3本とも後半にあったPKです。

 

相手を倒してのPK判定が2本。ハンドでのPK判定が1本。

微妙なところもありましたが、誤審というような判定はなく、主審は良く見ていたと思います。

 

エリア内での攻防が試合を大きく左右する結果になりましたが、そこには、GK川田選手やDF高杉選手の攻守が光ります。

栃木の守備が素晴らしかった部分と、磐田の決定力に助けられた部分が相まって、この勝利があったのだと思います。

 

前半43分にあった無人のゴールに放たれた磐田のシュートを必死に戻って頭でクリアしたDF高杉選手のビッグクリア。

 

後半14分にあったGK川田選手の連続するビッグセーブ。

 

これらは、磐田の決定力に助けられた部分でもありますが、それ以前に、栃木の守備が1点のリードを許す状況にありながらも集中力を切らなかったことで出たプレーだと思っています。

 

この試合の分岐点は、得点よりもこの失点を防いだ2つのプレーにありました。

 

 

前半10分の失点は、栃木の時間が続いていたときに、守備側から蹴り出されたボールに反応したルキアン選手にやられたプレー。

 

瀬川選手を巧く交わしてエリア内に侵入し、必死に戻った高杉選手も一歩及ばす。

 

ここだけだったと思うんです。

ここ以外は、磐田の攻撃を完全に封じ込め、そうそう危険なシーンはなかったはずです。

 

同点としたあとの後半10分には、エリア内で瀬川選手が相手を倒してPKとなりましたが、あそこも完全に崩された訳でなく、たまたま出した足が触れたことによる転倒でした。

 

このプレーを反省してか、試合後のロッカールームの集合写真では、瀬川選手が他の選手に深々と頭を下げていましたね。

ユニークな演出で良いと思います。

 

2失点はしていますが、守備は安定していました。

J2での最少失点は、この2失点で徳島ヴォルティスに譲ることになりましたが、まだまだ強固な盾であることには変わりません。

 

 

攻撃は今シーズン初の3得点でした。

うち2点はPKではありますが、それだけ攻めていたことによるPKですし、偶然が生んだ得点ではなく、そこは必然でした。

 

明本選手がGKに倒されて得たPKは矢野選手が決めてくれましたが、ここ、明本選手はかなり蹴りたかったんじゃないのかな。

 

まあ、2本目のPKは自分で決めることができましたので、そこは良かった部分でした。

 

この2本目のPKに繋がるプレーでも、最後の劇的ゴールへ繋がるプレーでも、流れを手繰り寄せたのはFW榊選手だと思っています。

 

ボールへの反応は誰よりも早く、ゴールへ向かう姿勢が全面に出ており、その視野も広かったと思うのです。

 

2点ともエリア右でのプレーでしたが、1点目は冷静な浮き球のパスから好機を演出し、2点目は果敢に狙ったシュートから決勝点を演出してくれています。

 

目立たない分、陰に隠れがちですが、本当に良いプレーで勝利に貢献してくれました。

 

柳選手が決勝点を決めたときは、シュート態勢から倒れたままでゴールを確認し、ピッチ上で一人で喜びを噛みしめていたのが印象的でした。

 

 

DAZN観戦で感じたことは、この試合は選手の闘争心もそうですが、監督の選手起用が結果を大きく左右させたと思うのです。

 

過去の2度、劇的ゴールを決めている柳選手を最後の切り札として残した栃木ですが、交代はMFの西谷選手に代えてのもの。

 

ボランチの位置に入るというよりも、そこよりも前に出してFWの位置でのプレーを期待していたと思います。

しかし、最終ラインの人数はそのままに、攻撃を厚くしながらも、守備を薄くすることなく、最終ラインでボールを奪ったあとは、中盤を経由することなく、一気に前線にボールを繰り出す戦術だったはずです。

 

一方の磐田は、終了間際の後退で、DFに代えてFWを投入。

栃木が押している時間帯で、磐田は押し込まれている状況でしたが、最終ラインの人数を削って得点を奪いに来ました。

 

前掛かりになって決勝ゴールを奪いに行ったものの栃木に押し込まれる展開は変わらず、DF田代選手が入れたロングボールの対応に守備はちょっともたついていたようにも見えました。

 

その一瞬の躊躇を見逃さずに走り込んだ榊選手と柳選手のプレーが劇的なゴールを生んだのように映りました。

 

田坂監督の采配はズバリ的中したこともそうですが、フベロ監督の采配が裏目にも出たのかなと、個人的にですが感じたのも事実です。

 

 

松本主審の判定に疑問を呈する声も四方から聞こえて来ますが、J2というカテゴリで笛を担当するには十分な技量に感じました。

 

栃木の2本目のPKに繋がった磐田の選手のハンド判定は確かに微妙かもしれませんが、それでも、シュートを手に当ててコースが変化しているのも事実ですから、あそこは取る主審も多くいるはずです。

 

それでも、栃木にはラッキーな判定だとは思いました。

 

イエローカードの基準はやや厳しくも感じましたが、それでも、この試合で出された4枚はどれも妥当だったはず。

 

栃木は明本選手に1枚が示されただけですが、明本選手はこれで累積3枚目ですから、1試合の出場停止にリーチとなっていしまいました。

 

彼の出場停止はかなりの痛手です。

ここから先、慎重なプレーが求められるようになりそう。ただ、その辺は気にせずにプレーして欲しいとも思います。

 

今の栃木であれば、誰が起用されてもやってくれるでしょう。

 

 

5連戦はこれが3度目になりますが、全て初戦を獲れています。

これ、大きいですよね。

 

次節は中3日での京都サンガF.C.戦ですが、何となく、この磐田戦の勢いを持って臨めそうで、かなり良い展開で試合が進むと期待しています。

 

新しくなった京都の新スタ、遠征したかったのですが、まだ遠征解禁には至らずですから、ここも我慢のDAZN観戦になります。

 

観戦場所はまだ決まっていませんが、平日ということもあり、自宅が濃厚になりそうです。

 

またテレビ画面に向かって「よっしゃー!」と叫ばせてください。

 

昨シーズンは苦労の連続でやっと奪ったシーズン8勝を既にクリアしています。

ここまで強くなった栃木SCです。大丈夫、京都戦も勝ちますよ。

 

不安よりも期待が大きいチームになりました。

もっともっと上を狙って、もっともっと勝って行きましょう。

 

 

ペタしてね

 

 

押してください。

にほんブログ村 サッカーブログ 栃木SCへ
にほんブログ村