6月の再開を目指すJリーグですが、新型コロナウイルスの感染は収束に向かうどころか拡大傾向にあり、更に再開時期を遅らせる検討に入ったとの報道がありました。
7月開催、8月開催とう案がシミュレーションされているようです。
何度も延期が繰り返されるということが、コロナ禍の深刻さを如実に物語っていると思います。
DAZNとの放送に係る契約では、試合消化数が70%以下となった場合、収入となる2,000億を超えると言われる額に影響が出ることが予想されていて、それらを回避するためには、どうしても試合を再開しなければならぬ痛い事情も見え隠れします。
ここまで示されたものとしては、昇格を満たす条件としては75%以上のリーグ戦消化というものがありますが、8月再開でそれを満たすことが出来るのかと疑問も沸きます。
最も、最終節を年末へ遅らせることで、ギリギリ可能なのかもしれませんが、そのことによる翌シーズンへの影響も懸念されそうですから、再開は早いに越したことはありません。
中には、シーズンの中止という声も出始めています。
先日、地元紙は、シーズンが中断していることによる栃木SCの経営難についての記事が載りましたが、中断期間が伸びれば伸びるほど、それは現実味を帯びることになりますので、サポーターとしても気が気ではありません。
それは栃木SCばかりではなく、同じように経営難を懸念しなければならぬチームは多く出ると思うのです。
それでも、コロナ禍という悪条件がある以上、今は耐えるしかないのがもどかしいところ。
8月再開となった場合、J2リーグでいうところの全42節消化は極めて困難になるのではないでしょうか。
目標は75%の消化。最悪は、DAZN契約が死守される70%消化になるのかもしれません。
天皇杯の大会方式も変更されました。
リーグ戦を優先させるためには、ルヴァン杯も形式変更を迫られるはずです。再開への道は、相当な険しさを伴っています。
どのような条件が付されても、まずは試合が再開される環境になることが望まれます。
アウェイ遠征の自粛や集客率50%での開催、そして、応援の自粛など。
コロナ禍にあって、日本全国に緊急事態宣言が出されたことは、全国民に感染防止、拡大に向けて最大限の自粛が求められているのは明白。
ここを乗り切らぬ限り、明るい未来はありません。
世界もそうですが、日本も今が正念場です。
長引くコロナ禍にあって、不透明な再開時期。
慎重な判断と大胆な判断が求められる中で、難しい舵取りが迫られています。
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