第277話 京都出張 第二章 『稲荷』前編 | 鈴鈑工業のブログ

鈴鈑工業のブログ

板金屋さんの一喜一憂

午前中に


「製品含有化学物質管理」


の講習を受け、


午後イチでニチユの


Y田さんと打ち合わせをしました。



Y田さんも多忙らしく、


話は約1時間ほどで終了し、


午後2時。


思いのほか早く終わってしまい、


せっかく京都に来たこともあるので、


どこかお参りにでも行こうか。




急に、


ポカッと浮かんだ・・・、



伏見稲荷へ行こう!


思うがままに、


長岡京駅→京都駅→稲荷駅へ。


そして、


到着。



伏見稲荷大社!




確か、有名なのは、


連続した鳥居『千本鳥居』だったかな。


まぁ、それが見られればいいかな。



伏見稲荷は、


稲荷山と呼ばれる、山一つが丸ごと御神体。


案内図を見ると、山のてっぺんまで参拝順路


があり、全長約4kmくらいあるらしい。



さすがに出張に来て、


スーツと革靴だし、


手前の方にある「千本鳥居」を目指すかな。



表参道から櫻門の前へ、



稲をくわえた狐が出迎え、



本宮に参拝。


鮮やかな朱色が厳かさをかもし出す。



脇にある、千本鳥居への入り口。

実はここからがドラマの序章でした。

(実際には、入山門だったのです)


軽やかに革靴を鳴らし、


「千本鳥居」を目指します。



そして、ついにめぐり合えた、


千本鳥居入り口




いや~、独特の雰囲気。


クルっと後ろを振り返ると、




鳥居の裏側には、いろんな方の名前や


様々な会社名が書かれてある。


誰かの「奉納物」なのだろうか・・・?



二手に分かれていた道が


ここで一本道に、


もう少し先へ向かってみるかな。



少し傾斜がついてきたが、


雪が積もってるわけじゃ無し、


雨が降ってるわけじゃ無し、


全然平気!




うおっ!いきなりの急斜面!(`Δ´)



ふぅ~(*´Д`)=з


登りきった先に、


休憩茶屋があり、


即座に休憩。



狐に似たおばちゃんに


「甘酒ちょうだい」( ̄∇ ̄+)


とオーダーし、


じんわり汗をかいた身体を一服させる。



狐おばちゃん

「なんや、スーツ着て参拝しに来たんか?」


著者

「ハイ、神奈川から来ました」


狐おばちゃん

「遠路からなんでまた?」


著者

「出張だったんですが、なんとなくここに」


狐おばちゃん

「呼ばれはったんやね~」


著者

「そうですかね~、ははは」

「鳥居の数を見て、様々な願いを込めた

多くの方々の想いが感じられますよ」


狐おばちゃん

「違うがな!これは願いの数や無い。

願いを叶えてもらったり、救ってもらった人達が

感謝を込めて鳥居を奉納する、その数やで。」


著者

「そうなんですか、お礼参りに来た人たちの

感謝の数なんですね~、すごい」


狐おばちゃん

「この稲荷山は、山全体が御神体やから

相当強い霊山なんやで。」

「年齢を問わず、若い人らも、ごっつい

ご利益をもろて帰りよるわ。」


著者

「おばちゃん、この休憩所って、民家みたい

ですけど、住んでるんですか?」


狐おばちゃん

「ここは自宅や。この先の山の途中途中に

10箇所以上の休憩所があるけど、みんな

そこで住んでるんやで。」


著者

「へぇ~」

(なんかの役目なんでしょうかね~?)


狐おばちゃん

「兄ちゃんも、いっぱいパワーもらって

いきや~」


著者

「あははは、ありがとうございました。

そうしますね、ご馳走様でした。」




そうして、


どこに向かうとも無く、


著者は順路を歩き出した。


というか、


登りだした、


のであった。




〔中編に続く〕