午前中に
「製品含有化学物質管理」
の講習を受け、
午後イチでニチユの
Y田さんと打ち合わせをしました。
Y田さんも多忙らしく、
話は約1時間ほどで終了し、
午後2時。
思いのほか早く終わってしまい、
せっかく京都に来たこともあるので、
どこかお参りにでも行こうか。
急に、
ポカッと浮かんだ・・・、
伏見稲荷へ行こう!
思うがままに、
長岡京駅→京都駅→稲荷駅へ。
そして、
到着。
確か、有名なのは、
連続した鳥居『千本鳥居』だったかな。
まぁ、それが見られればいいかな。
稲荷山と呼ばれる、山一つが丸ごと御神体。
案内図を見ると、山のてっぺんまで参拝順路
があり、全長約4kmくらいあるらしい。
さすがに出張に来て、
スーツと革靴だし、
手前の方にある「千本鳥居」を目指すかな。
本宮に参拝。
鮮やかな朱色が厳かさをかもし出す。
↓
実はここからがドラマの序章でした。
(実際には、入山門だったのです)
軽やかに革靴を鳴らし、
「千本鳥居」を目指します。
千本鳥居入り口
クルっと後ろを振り返ると、
鳥居の裏側には、いろんな方の名前や
様々な会社名が書かれてある。
誰かの「奉納物」なのだろうか・・・?
ここで一本道に、
もう少し先へ向かってみるかな。
雪が積もってるわけじゃ無し、
雨が降ってるわけじゃ無し、
全然平気!
登りきった先に、
休憩茶屋があり、
即座に休憩。
狐に似たおばちゃんに
「甘酒ちょうだい」( ̄∇ ̄+)
とオーダーし、
じんわり汗をかいた身体を一服させる。
狐おばちゃん
「なんや、スーツ着て参拝しに来たんか?」
著者
「ハイ、神奈川から来ました」
狐おばちゃん
「遠路からなんでまた?」
著者
「出張だったんですが、なんとなくここに」
狐おばちゃん
「呼ばれはったんやね~」
著者
「そうですかね~、ははは」
「鳥居の数を見て、様々な願いを込めた
多くの方々の想いが感じられますよ」
狐おばちゃん
「違うがな!これは願いの数や無い。
願いを叶えてもらったり、救ってもらった人達が
感謝を込めて鳥居を奉納する、その数やで。」
著者
「そうなんですか、お礼参りに来た人たちの
感謝の数なんですね~、すごい」
狐おばちゃん
「この稲荷山は、山全体が御神体やから
相当強い霊山なんやで。」
「年齢を問わず、若い人らも、ごっつい
ご利益をもろて帰りよるわ。」
著者
「おばちゃん、この休憩所って、民家みたい
ですけど、住んでるんですか?」
狐おばちゃん
「ここは自宅や。この先の山の途中途中に
10箇所以上の休憩所があるけど、みんな
そこで住んでるんやで。」
著者
「へぇ~」
(なんかの役目なんでしょうかね~?)
狐おばちゃん
「兄ちゃんも、いっぱいパワーもらって
いきや~」
著者
「あははは、ありがとうございました。
そうしますね、ご馳走様でした。」
そうして、
どこに向かうとも無く、
著者は順路を歩き出した。
というか、
登りだした、
のであった。
〔中編に続く〕