【前編】から【後編】にて、
「管理」、それをパソコンでやる場合、
について考えてきました。
最後に今回の【補足編】では、
基幹業務システムは、なぜに高いのか?
を考察します。
なぜに、1500万~2000万もするのか?
そこのところを突き詰めてみました。
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ざっと、見積もってみました。
〔入力に必要なパソコンの台数〕
各拠点(3拠点とします)で、
事務所に2台
現場に2台
×3拠点
で、合計12台。
144万円也。
〔サーバの台数〕
各拠点に一つずつ、
で、合計3台。
210万也。
〔基幹業務ソフト一式〕
カスタマイズ費用
運用管理費用
閲覧パソコン台数分のライセンス費用
プログラム構築費用
もろもろ
1200万也。
〔ネットワーク工事〕
3拠点分一式で、
90万也。
〔導入諸費用〕
搬入現地調整費
初期操作教育費
初期プログラマー在中費
通信用機器一式
もろもろ
200万也。
概算合計 1844万!
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これに年間保守料やら、なんやらが
加わるわけだが・・・・。
このおおよその見積は、
「当たらずしも、遠からず」
であると思っています。
一番気になるのは、
「基幹業務ソフト」の費用、1200万。
なぜに、ソフトごときで、こんなに高い?
と疑問がわくでしょうが・・・。
この金額の大半が、
「カスタマイズ費用」
となります。
有名なソフトで言えば、
「勘定奉行(かんじょうぶぎょう)」
や
「弥生会計」
なんていう、
ソフトがありますが、
これらの業務用ソフトは、
あくまで基本的な機能のみを
持ち合わせているだけです。
買ってきて、そのまま使えば、
数十万で済みますが、
会社ごとにそのソフトを
追加改造(カスタマイズ)
することで、
その会社にビタッっと合った、
操作と機能が約束されます。
もし・・・
ソフトを一から、うちの会社用に
作ってくれ、
なんて言おうものなら・・・・・、
ざっと
数千万~億
の費用が見積書で提出されるでしょう。
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そんな感じで、基幹業務システムは、
じっくり腰をすえて、社内を分析した上で、
構築することが望ましいと思います。
安い買い物ではないし、
「やってダメならまた考えるか」
なんていう発想は完全に捨てて、
「本気」で取り組まなければならない
企業テーマだと思います。
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【補足編】は、これにて終了いたします。
御静聴ありがとうございました。
え?著者はなんで、このテーマについて、
ハッキリものを言うのかって?
だって・・・、
昔、基幹業務システムを売り歩く、
営業だった時期があるからです。
以前は、「売る側」
現在は、「買う側」
なんです。