第111話 『管理』について考えてみる 【補足編】 | 鈴鈑工業のブログ

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板金屋さんの一喜一憂

【前編】から【後編】にて、


「管理」、それをパソコンでやる場合、


について考えてきました。




最後に今回の【補足編】では、


基幹業務システムは、なぜに高いのか?


を考察します。


なぜに、1500万~2000万もするのか?


そこのところを突き詰めてみました。

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ようするにこれ↑に掛かる費用なのですが、


ざっと、見積もってみました。




〔入力に必要なパソコンの台数〕


各拠点(3拠点とします)で、


事務所に2台

現場に2台


×3拠点


で、合計12台


144万円也。




〔サーバの台数〕


各拠点に一つずつ、


で、合計3台


210万也。




〔基幹業務ソフト一式〕


カスタマイズ費用

運用管理費用

閲覧パソコン台数分のライセンス費用

プログラム構築費用


もろもろ


1200万也。




〔ネットワーク工事〕


3拠点分一式で、


90万也。





〔導入諸費用〕


搬入現地調整費

初期操作教育費

初期プログラマー在中費

通信用機器一式


もろもろ


200万也。




概算合計 1844万!


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これに年間保守料やら、なんやらが


加わるわけだが・・・・。


このおおよその見積は、


「当たらずしも、遠からず」


であると思っています。



一番気になるのは、


「基幹業務ソフト」の費用、1200万。


なぜに、ソフトごときで、こんなに高い?


と疑問がわくでしょうが・・・。




この金額の大半が、


「カスタマイズ費用」


となります。




有名なソフトで言えば、


「勘定奉行(かんじょうぶぎょう)」



「弥生会計」


なんていう、


ソフトがありますが、


これらの業務用ソフトは、


あくまで基本的な機能のみを


持ち合わせているだけです。



買ってきて、そのまま使えば、


数十万で済みますが、



会社ごとにそのソフトを


追加改造(カスタマイズ)


することで、


その会社にビタッっと合った、


操作と機能が約束されます。



もし・・・


ソフトを一から、うちの会社用に


作ってくれ、


なんて言おうものなら・・・・・、



ざっと


数千万~億


の費用が見積書で提出されるでしょう。


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そんな感じで、基幹業務システムは、


じっくり腰をすえて、社内を分析した上で、


構築することが望ましいと思います。



安い買い物ではないし、


「やってダメならまた考えるか」


なんていう発想は完全に捨てて、


「本気」で取り組まなければならない


企業テーマだと思います。


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【補足編】は、これにて終了いたします。


御静聴ありがとうございました。




え?著者はなんで、このテーマについて、


ハッキリものを言うのかって?



だって・・・、


昔、基幹業務システムを売り歩く、


営業だった時期があるからです。



以前は、「売る側」


現在は、「買う側」


なんです。