第94話 震災からの教え⑥ 『第六感』 | 鈴鈑工業のブログ

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板金屋さんの一喜一憂

不思議なもので、


組織や集団の中に、


必ず存在する人種がいます。



『第六感が鋭い者』


が。


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鈴鈑という組織の中にも


そういった人種に近い方が一人います。



よく、このブログにも登場している、


T次長。



普段は非常に気さくな性格で、


でも慎重派の技術者。



2011年の年明け早々に、


私とT次長とで、


こんな会話が交わされたのを


思い出しました。


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(回想)


2011年1月初旬


T次長

「会社の危険箇所を再度洗い出して、

検討、対策をした方がいいんじゃないかな!」


「そうっスね、やっておいて損はない事柄

でしょうね。


T次長

「なんか、いやーな予感がするんだよねぇ。」


「・・・・」


T次長

「今年、なんかありそうなんだよねぇ・・・」


「虫の知らせってヤツかもしれないですね。」


T次長

「俺の予感って当たっちまうんだよな~(不安)」


「無性にそう思う時って、ヒントを教えてもらってる

のかも知れないですからね。」


T次長

「・・・なんか最後のチャンスだよって、言われてる

ような気がするんだよなぁ。」


(ふむ、ふむ)



(回想終了)

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T次長は、根本的に「慎重派」なタイプ


ですので、組織の中では、普段は、


「力ずく」で物事を進めたりはしません。



ですが、今年のこの件に関しては、


半ば「強引に」行動に出ました。



今振り返って想えば、


T次長には、


「カン(第六感)」


が働いていたのかもしれません。


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この度の被災地でも、


事前に「警鐘を鳴らしていた人」が、


存在します。



その警鐘が無視された、


その警鐘が届かなかった、


その警鐘が間に合わなかった、


その警鐘が誤解され軽視された、


その警鐘により救われた、


などなど、



様々な人間模様も報道されています。

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改めて言いますが、


組織や集団には、


必ずと言っていいほど、


「第六感」


を発揮する人が現れます。



それは、


常に同じ人だとも限りません。



ただ、


「誰かが必死になって伝えている姿」


を見かけたら、


耳を傾けてみることに、


悪い結果はないような気がします。



もちろん私の主観です。