第89話 震災からの教え① 『価値観の違い』 | 鈴鈑工業のブログ

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板金屋さんの一喜一憂

東北関東大震災から、10日を経て、


著者(主観です)の感じてきたこと


震災によって表面化した人間模様


そして、教え(教訓)を数回に渡って


書こうと思います。


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まず最初に書きたいと思ったのは、


『価値観の違い』


です。

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当社の従業員を見ても、


周囲の買い物をしている


人々を見ていても、


家庭単位、


個人単位、


企業単位、


で、行動パターンが様々です。

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一人一人の想う「優先順位」


全く違うことに驚かされます。


というか、


このような非常事態がゆえに、


「表面化」しただけなんでしょうけれど・・・。

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ここ神奈川県大和市を見ても、


「買占め」現象が生じており、


スーパー、コンビニ、ホームセンター、薬局など


からは、


日用雑貨、防災グッズ、乾物食品、水などが


次々、姿を消しています。


(燃料に関しては、ここでは触れません)




失礼な話ですが、


普段、ほとんどお客が入っていないような


お店にすら、早朝、開店前から長蛇の列が


できているのに困惑します。


それを目の当たりにした通行人たちが、


釣られるようにその列に並ぶ・・・。


(これが、群集心理ってやつか・・・。)

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実際に私も買い出しに出てみると、


そこで気付いたことは、


人それぞれの買いこんでいるものの違い。



あるご老人は、


お線香を束にして買占めている。


(お墓や、お仏壇のことを気にかけているのかな?)




ある年配の男性は、


木炭を大量に買占めている。


(自家用車がないから、外に避難した場合の練炭

の燃料にするのかな?)




ある主婦は、


カップ麺を何ケースも車に運んでいる。


(被災しているご身内へ搬送しようとしているのかな?)




ある若い男性は、


タバコを何カートンも抱えている。


(何はなくても、タバコが大切なんだろうな?)




薬局のうがい薬がやけに減っている。


(放射能が防げる、とかいうガセネタを信じ、買っていった

人がいるのかな?)




宝くじ売り場に、人だかり!?


(やはり、金が必要という心理かな?)

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こうして、見え隠れする「価値観の違い」は、


従業員の間にも表面化している。


少しでも全従業員の状況を会社として


把握する必要があるのではないだろうか?





家族の心配をしながら、出勤をする者もいるかもしれない、


被災している身内を抱える者もいるかもしれない、


先の収入を心配する者もいるかもしれない、


病気を心配する者もいるかもしれない、


会社の行く末を心配するかもしれない、


未だ安否の不明なご身内がいる方も・・・・。


余震に不安を抱えながら出勤する者、


放射能を心配しながら作業する者、


もちろん経営陣の心のケアも必要、


(あらゆる企業の経営者側の方々にとって、

この事態での心労と不安感は計り知れないと思います)


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『価値観の違い』に関しては、


良い悪い、


正しい間違い、


優れてる劣ってる、



なんていうことは、


誰が誰に対しても、言えるもので無い!

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だからこそ、


このような震災の事態には、


いかに「価値観の違い」を把握し、


その想いを受け止めた上で、


バランスを取っていくか、


が・・・大事なのではないか?


と、考えさせられます。