東北関東大震災から、10日を経て、
著者(主観です)の感じてきたこと、
震災によって表面化した人間模様、
そして、教え(教訓)を数回に渡って
書こうと思います。
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まず最初に書きたいと思ったのは、
『価値観の違い』
です。
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当社の従業員を見ても、
周囲の買い物をしている
人々を見ていても、
家庭単位、
個人単位、
企業単位、
で、行動パターンが様々です。
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一人一人の想う「優先順位」が
全く違うことに驚かされます。
というか、
このような非常事態がゆえに、
「表面化」しただけなんでしょうけれど・・・。
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ここ神奈川県大和市を見ても、
「買占め」現象が生じており、
スーパー、コンビニ、ホームセンター、薬局など
からは、
日用雑貨、防災グッズ、乾物食品、水などが
次々、姿を消しています。
(燃料に関しては、ここでは触れません)
失礼な話ですが、
普段、ほとんどお客が入っていないような
お店にすら、早朝、開店前から長蛇の列が
できているのに困惑します。
それを目の当たりにした通行人たちが、
釣られるようにその列に並ぶ・・・。
(これが、群集心理ってやつか・・・。)
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実際に私も買い出しに出てみると、
そこで気付いたことは、
人それぞれの買いこんでいるものの違い。
あるご老人は、
お線香を束にして買占めている。
(お墓や、お仏壇のことを気にかけているのかな?)
ある年配の男性は、
木炭を大量に買占めている。
(自家用車がないから、外に避難した場合の練炭
の燃料にするのかな?)
ある主婦は、
カップ麺を何ケースも車に運んでいる。
(被災しているご身内へ搬送しようとしているのかな?)
ある若い男性は、
タバコを何カートンも抱えている。
(何はなくても、タバコが大切なんだろうな?)
薬局のうがい薬がやけに減っている。
(放射能が防げる、とかいうガセネタを信じ、買っていった
人がいるのかな?)
宝くじ売り場に、人だかり!?
(やはり、金が必要という心理かな?)
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こうして、見え隠れする「価値観の違い」は、
従業員の間にも表面化している。
少しでも全従業員の状況を会社として
把握する必要があるのではないだろうか?
家族の心配をしながら、出勤をする者もいるかもしれない、
被災している身内を抱える者もいるかもしれない、
先の収入を心配する者もいるかもしれない、
病気を心配する者もいるかもしれない、
会社の行く末を心配するかもしれない、
未だ安否の不明なご身内がいる方も・・・・。
余震に不安を抱えながら出勤する者、
放射能を心配しながら作業する者、
もちろん経営陣の心のケアも必要、
(あらゆる企業の経営者側の方々にとって、
この事態での心労と不安感は計り知れないと思います)
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『価値観の違い』に関しては、
良い悪い、
正しい間違い、
優れてる劣ってる、
なんていうことは、
誰が誰に対しても、言えるもので無い!
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だからこそ、
このような震災の事態には、
いかに「価値観の違い」を把握し、
その想いを受け止めた上で、
バランスを取っていくか、
が・・・大事なのではないか?
と、考えさせられます。