過去は今この瞬間 | ウィザードルーグ

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キャデラックに乗って火星の舞踏場へ

歳を重ねて昔を振り返ることは当たり前かも知れないし、誰でも同じ気持ちになる。でも過去の出来事が甘いワインの香りがして、それがまるで今は決して味わうことの出来ないテイストだという現実にぶち当たり、やるせない気持ちにもなる…

生き生きとしていた日々、仲間たちとの会話、沢山訪れた場所、自分が特別に思えた時代、様々…


アウトドアのフェスの写真を見つけた…

この頃の私はもっぱらベース担当(写真右)


家族向けじゃないリンク・レイのRumble なんかやっちゃって、子どもたちが怖がってだのがステージから見えて笑えた


クリス・コーネルがサウンドガーデンと別にソロ活動していた頃、有名な映画「多いなる遺産」の幻想的なシーンにかかるサンシャワーを聴いて、どうしてもこの曲をマスターしたくなったけど、とてつもないコードの嵐と、変な不協和音の構成で、覚えるのに凄く苦労した。


この映画はグエネス パウトロウの人気の頂点だった時期だね



また、彼はブラックホールサンの曲の歌詞やリフについて話していた時に、朝の4時頃に車で家に帰る途中、この曲のリフや歌詞が全部自然に頭に浮かんできたという。家に帰るなり忘れないようにアコギで弾いて歌ってみたらしいけど、それがこのバンドを一気に押し上げた曲になるとはその時は思わなかっただろう。正に音楽のミューズが舞い降りてきた瞬間だったとしても…


そしてこのサンシャワーを久々に聴いて、歌詞に注意していたら、何だか自分が落ち込んでるからか、マーク・ボランの苦悩の時期を思い起こすような歌詞だなと思い、悲しくなってしまった。よく辛い時は明るい曲を聴いた方がいいとか、ポジティブ思考で行こうとか、そんな簡単に人の気持ちを片付けようとする精神科医やらYouTuberに腹が立つ。


現にクリスコーネルにしろ、マークにしろ、アップダウンの激しい鬱持ちの変人は、苦悩を全て曲に表現し、それに人は感化される…同じ気持ちを持つのは人間というもの。ただ聴くだけより、実際に弾いてみると、100倍くらい高揚する。アドレナリンがでてきて、それが暗い曲だとしても同じだから音楽ってほんとに不思議…

ただこのサンシャワーは、私にとっては過去の日々が今に続くんだと、背中を押してくれる曲でもあり、ダイナミックなメロディーに陶酔する。

薔薇のように深く

砂のように細かい

傷が癒されたのにまた刺され


あなたが笑うと私の魂は救われる

そして忘れられた墓であなたは泣く


蔦が背筋を這いながら

私の神経を通して目に映る


苦悩で引き裂かれ

過ぎ去った良き日々の想い出


でも大丈夫

全てが痛みばかりで

雨が降ってくるような気持ちでも

大丈夫だよ

やっと見つけたはずの道が

消えてしまっても

大丈夫だよ


あなたの庭が灰色だとしても

私はあなたの全ての恵みを知っている


それはいつかお天気雨のなかに

開花するから

暖かいお天気雨のなかに


遠く離れた海のような眼差し

より良き道筋は羽のように軽い

不安な朝は一日となり

そして夜へと続く


でも大丈夫

全てが痛みばかりで

雨が降ってくるような気持ちでも

大丈夫だよ

やっと見つけたと思った道が

消えてしまっても

大丈夫だよ


あなたの庭が灰色だとしても

私はあなたの全ての恵みを知っている


それはいつかお天気雨のなかに

開花するから

暖かいお天気雨のなかに


暖かい太陽の雨

サンシャワーの中で


あなたの庭が灰色だとしても

あなたの全ての恵みを知っている

いつか開花するから

大丈夫だよ


あなたの全ては今日だということ

あなたは今です

今この時です


大丈夫だよ

大丈夫

あなたは今なのだから

今この時なのだから