台湾有事に日本が巻き込まれることを覚悟すべきとはっきり指摘した麻生太郎氏(その2) | 朱雀ひのでのブログ

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シナの立場から見れば、そこに沖縄諸島があるだけで、自衛隊がいようがいまいが、攻撃対象になるのが自明

 

さて前回の記事で、台湾有事では日本が戦争に巻き込まれる事、そしてその範囲が沖縄に留まらず、少なくとも奄美群島など鹿児島の島々にも及ぶと、麻生太郎氏が見ている事を触れました。

なぜそうなのでしょうか?

 

それはシナの立場になって考えれば分かる事です。

 

台湾だけを占領しても、沖縄諸島が健在ならば、日米軍が台湾奪回の軍をここに終結、反攻をしてくるのは明らかです。

 

それを防ぐには、可能ならば沖縄諸島も占拠して、その芽を摘みたいでしょう。

それが難しいなら、自衛隊の基地はもちろんですが、そもそもすぐに軍事拠点に出来ないように、徹底的に焦土にした方が、台湾占拠の成功率が高まります。

 

自衛隊が八重山(先島)諸島にあれば、それを攻撃してくるから自衛隊駐屯反対だ?

軍事知識をまともに持たない者が、寝言を言ってもらっては困りますね。

 

ハッキリ言うなら、台湾周辺に軍事拠点になり得る、ある一定以上の面積を持つ島があること自体が、台湾有事の際に攻撃目標になり得るという事を知るべきです。

 

そうなると沖縄を無力化しても、奄美群島もそうですし、最近話題に上る馬毛島も、種子島の隣にある大隅諸島の島です。

 

シナがそれを気にしている証拠に、馬毛島の基地化について反発していますね。

今計画されている規模を考えれば、沖縄がシナ軍に攻撃された際の、後方からの反抗拠点になり得るからです。

 

 

むしろ自衛隊がいた方が、有事の際に住民が助かる率が上がる

 

さて話を八重山諸島に戻します。

 

極論すれば、自衛隊が与那国島や石垣島に駐屯していようがしていまいが、有事には狙われると考えた方がいいです。

そして自衛隊がいた方が、まだシナ軍が上陸作戦をためらうでしょうから、安全性がまだしも高いです。

 

自衛隊に反対する連中がよく言う『基地があるから攻撃される』は、有事には事実ですが、それを実行するハードルを無視した意見ですね。

 

自衛隊を攻撃するなら、相当な準備と覚悟が必要です。

攻撃してもそれが無力化、返り討ちになるなら、藪蛇もいいところです。

この時日本が無傷か軽傷なら、わざわざ参戦の口実を与えるようなものですから。

いくら憲法で侵略戦争を禁じていても、攻撃されれば応戦は可能ですから。

 

この辺は自衛隊反対派が、絶対に軍事的な状況を背景に説明しない部分ですね。

『基地があるから攻撃される』というならば、シナ軍がそれだけの能力を持っている具体的な根拠を挙げるべきです。

 

当然それが分かれば攻撃を諦めるほどの対策を取ればいいわけで、それが自衛隊基地の拡充という答えを、日本政府が出していると見るべきです。

防衛白書を見れば、防衛省はシナ軍をきちんと分析の上で、自衛隊基地の設置、拡充を行っている事が分かるはずです。

 

またその存在が、有事の際に民間人の脱出の時間稼ぎになるでしょう。

自衛隊の基地が健在である限り、民間人の盾として機能しますし、かつ台湾有事を失敗に終わらせるカギとなりますから。

 

台湾有事に与那国島に自衛隊がいないなら、真っ先にシナ軍が上陸作戦を敢行し、逃げる間もなく、住民は阿鼻叫喚の中に陥る恐れ大です。

しかし自衛隊が駐屯した事で、少なくともいきなりそうはならないでしょう。

 

これだけでも、シナにとって台湾有事を起こしにくくなっているのです。

 

 

台湾有事の際の初手の攻撃は、長射程ミサイルで軍事基地攻撃と港湾、空港、そしてインフラ破壊を狙ったものになる可能性が高い

 

だからシナが台湾有事にやりそうなことは、ミサイルを使っての軍事拠点の無力化でしょうね。

ただそうすれば、いくら日本でも自衛権発動の要件が整うので、シナへの反撃を呼び込むことは確実です。

だから初戦でどこまで自衛隊や在日米軍の拠点を叩けるかが勝負になるでしょうね。

 

また同時に、軍事拠点だけでなく、港湾施設や空港、そして物流拠点も攻撃される可能性が高いことを自覚すべきです。

 

(可能性は低いですが)自衛隊基地、在日米軍基地をすべて沈黙できたとしても、沖縄諸島各地のインフラ施設が健在なら、短期間に反抗拠点にされるでしょう。

それを防ごうと思えば、そうならざるを得ません。

 

ただし沖縄各処に置かれた自衛隊基地や在日米軍基地が頑強ならば、それを阻止できるでしょう。

少なくとも攻撃する側は、軍事拠点を先に潰そうとしますから、その間に住民避難のための時間が稼げます。

それが自衛隊の基地拡充の意味です。

 

 

数で圧倒するシナが台湾侵略をためらうのは、ロシア製兵器とその系統のシナ国産兵器のポンコツぶりが原因

 

一般に、攻撃する側は、防御側の3倍は兵力をそろえるように言われています。

だから自衛隊や在日米軍が増えることを、シナなど日本に野望を持つ国は嫌がるのは、ここに理由があるのです。

 

少数で多数を撃破しようという考えは、基本的に邪道です。

余程戦力、兵力の質が高く、防御側と次元が違うという位圧倒しているのでなければ、少数で多数を攻撃するなど、リスクでしかありません。

 

逆に言えば、それをひっくり返すほど少数の方が兵器の質、兵力の質で次元が違うほど高いならば、話は変わってきます。

 

極論すれば、弓矢しかない大軍が、機関銃やロケット砲で装備された少数の機械化部隊に挑んでも勝てないのは、軍事知識をさほど持たない方でも、容易に想像できるでしょう。

実はそれが生じているのが、今のシナ軍です。

 

ここがあるからこそ、今までシナは台湾を攻め入る事をためらってきたのです。

数では圧倒していても、シナの装備品の質は、ロシア製兵器やそれをパクった応用した『国産』兵器に頼らざるを得ないために、二の足を踏んでいると見るべきでしょう。

 

ウクライナ戦争で、ロシア製兵器が次々に役立たず疑惑が浮上している今、シナ軍の幹部はさぞ頭を抱えていることでしょう。

 

基本的な軍事知識を持てばすぐ分かる話なのですが、戦争を忌避して考えるのも拒否する風潮が、それすら分からない国にしてしまいました。

戦争を防ぐにも、軍事知識のイロハぐらいは身に着けるべきなのです。

 

それを持てば、戦争を回避するにはどうすべきかも、少なくとも日本の多くのマスコミよりは分かるようになるはずです。