安倍元総理国葬決定について | 朱雀ひのでのブログ

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岸田総理、安倍元総理を国葬で送る事を決断

 

ついに検討士から脱却したのか、岸田総理が決断しました。

凶弾に斃れた安倍元総理を、秋に国葬を挙行し、送る決定を下したと報じられました

(リンク切れの際は、注目記事2319参照)

 

戦後国葬で送られたのは、日本の主権回復を成し遂げた吉田茂氏が唯一の例でしたが、安倍元総理は二人目という事になります。

 

この岸田総理の判断は、英断だと評価していいと思います。

 

当然の判断だと思いますが、反対意見も実際に既に出ていますし、そういう意見を出す連中は、もともと安倍元総理を批判し、本来なすべき政策を様々に妨害、更には重箱の隅を楊枝でほじくるようなことを繰り返してきていました。

その声に惑わされなかったことについて、岸田総理を評価したいと思います。

 

 

すべての政策が成功したわけでないにせよ、不滅の業績を打ち立てた総理を国葬で送るのは日本国として当然の礼儀

 

私はこれまでの記事の中で、安倍元総理の業績について、様々に評価してきました。

無論、無批判にすべての政策を肯定してきたわけではありません。

先日も、「アベノミクスは未完に終わった」と評価しているくらいです。

(もっともそれは、安倍元総理をもってしても、財務官僚にいう事を聞かせるのは難しかったという意味ですが)

 

それでも少々の瑕疵、政策の失敗があったにせよ、「不滅の金字塔」と評価してよいことがいっぱいありました。

歴代の総理大臣がなしえなかった業績が。

 

そもそも戦後国葬で送られた、これまで唯一の総理大臣であった吉田茂氏にしても、様々な政策の失敗や未完に終わった政策はありました。

 

それでも日本の主権回復を成し遂げたという、不滅の金字塔があったからこそ、国葬で送られたのです。

それを考えれば、当然のことでしょう。

 

 

国力に見合った外交力を史上初めて発揮した、安倍外交不滅の金字塔の数々

 

安倍元総理について言えば、以下の事が上げられます。

 

・TPP(環太平洋パートナーシップ協定)をまとめ上げ、巨大経済圏を作り上げた

(これは有事に大東亜戦争の原因にもなった物資禁輸を防げる経済安全保障につながる)

 

セキュリティーダイヤモンド構想を打ち出し、それを(名称は変わったものの)事実上アメリカの政策として採用させ、今や『自由で開かれたアジア太平洋』として、日米豪印クワッド構想として結実させた

(日本の政策をアメリカの政策として採用させたのは、史上初)

 

・その結果、シナの膨張主義に周辺諸国が個別に対応して抗しきれず、徐々に侵食されていたものを、アメリカや欧州諸国を『航行の自由作戦』に引き込むきっかけを作り、シナ包囲網完成にまとまりつつある

 

それまでの謝罪外交で韓国やシナなどに譲歩を重ねるほかなかった状況を反転、彼らの主張を犬の遠吠えレベルに変えてしまった

 

・トランプさん、プーチン、習近平他、一癖も二癖もある政治家たちと渡り合うに止まらず、相手の心もつかんだ外交展開を行い、国力に見合った外交力を、史上初めて発揮した

(世界各国から寄せられている弔意を見れば、それが一目瞭然)

 

 

これは偏向レンズで見なければ、安倍政権以前なら夢想すら出来なかった外交勝利ばかりだと分かるはずです。

 

これは明らかに吉田茂氏に比肩する業績ですし、何よりGDP世界第三位の国力に見合った外交力を始めて発揮できた総理大臣として、長く語られるべき業績の数々です。

 

 

未完の政策を論うばかりで、不滅の業績を立てた政治家を国葬で送れなければ、諸外国から礼儀のない国と笑われる

 

安倍元総理の政策がすべて正しかったまでは言いません。

経済政策では(他の内閣よりは)見るべき点はありましたが、打ち出していたアベノミクスは未完に終わりました。

 

これは消費税の増税と、公共事業を絞る体質を変えられなかったことが主因と思いますが、打ち出していたGDP600兆円が達成できなかったのは確かです。

 

また報道しない自由、偏向報道の害を減らすべく、放送法の改正は、手が付けられませんでした。

憲法改正や安全保障環境の正常化、少子化対策などなど、未完に終わった政策も、数多いです。

 

それでも不滅の金字塔と言っていい業績を考えれば、国葬で送るのは、日本という国家として当然の作法だと思います。

批判としてはこれらを挙げますが、それでもこれをもって国葬で送る事に反対するのは間違っていると、私は思います。

 

それすら出来なければ、世界から日本は笑われることでしょう。

不滅の業績を立てた政治家を日本国として送る礼儀もないのかと。