北が先に『敵基地攻撃能力』を持った以上、日本も対抗手段を持つべき。
(時事ドットコム 2021年09月13日17時55分)
【ソウル時事】朝鮮中央通信は13日、北朝鮮の国防科学院が11、12両日に新型長距離巡航ミサイルの発射実験を実施し、成功したと伝えた。2時間以上飛行し、1500キロ先の目標に命中したとしており、事実であれば日本のほぼ全土を射程に収める。北朝鮮がミサイルを発射するのは3月以来で、日米韓に対抗するため軍事力の強化を着実に進めていることをアピールした形だ。
同通信は今回の巡航ミサイルについて、国防科学発展などの重点目標達成で「大きな意義を持つ戦略兵器」と指摘。領土と領海の上空に設定された「楕円(だえん)および八の字形の軌道」を2時間6分20秒飛行し、1500キロ先の標的に命中したという。新開発エンジンの推力やミサイルの飛行操縦性、誘導技術の命中精度で「設計上の要求を全て満たした」と主張した。
試射には金正恩朝鮮労働党総書記は立ち会わず、9月に入り党中枢の政治局常務委員に昇格したばかりの軍序列トップの朴正天書記らが参観。同通信は長距離巡航ミサイルの開発が「国家の安全をさらに保障し、敵対的な勢力の反共和国軍事的蠢動(しゅんどう)を制圧するもう一つの効果的な抑止手段を保有する戦略的意義を持つ」と訴えた。
北朝鮮は8月に韓国で行われた米韓合同軍事演習に強く反発し、対抗措置の可能性をにおわせていた。今月9日には民間防衛部門を中心とした閲兵式を実施。朴書記は「戦争抑止力目標の達成で成果を収めていくべきだ」と強調しており、今後も核・ミサイル開発を強化していく方針だ。
巡航ミサイルは低高度で飛行し、レーダーでの探知を避け、精密攻撃が可能。弾道ミサイルとは異なり、国連安全保障理事会の決議違反とはならない。梁茂進・北韓大学院大学教授は「1500キロの射程には在日米軍も含まれており、韓米日を圧迫する意図がある」と分析した。
日米韓3カ国は14日、北朝鮮の核問題に関する実務者協議を東京都内で開催する予定で、今回のミサイル発射をめぐる意見交換も行われるとみられる。
これについて、加藤官房長官は13日の記者会見で、『日本の排他的経済水域(EEZ)等に対し、(ミサイルの)飛行、飛来を確認していない』としつつ、『事実とすれば日本を取り巻く地域の平和と安全を脅かすものだ』と非難したと報じられています。
当然、日本も対抗手段を持つべきです。
シナやロシア、そして北朝鮮、韓国などは批判するでしょうが、自分たちは日本に届く兵器を持つか、開発中で、『日本だけ持つな』は、国際相互主義的に、通りません。
次の内閣では、是非取り組んでいただきたい課題ですね。