牽制相手のメインは、北朝鮮ではなくシナへの可能性が高い。
海上自衛隊は16日、沖縄県の沖大東島周辺で15日にイージス艦「こんごう」と護衛艦「あさひ」が、米海軍の原子力空母「セオドア・ルーズベルト」など艦艇3隻と共同訓練をしたと明らかにした。東シナ海から太平洋へ海洋進出を強める中国や、14日の軍事パレードで、新型とみられる潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)を公開した北朝鮮をけん制する狙いがあるとみられる。
沖縄県の沖大東島周辺を並んで航行する米空母「セオドア・ルーズベルト」(手前)や海自イージス艦「こんごう」(右から2隻目)など日米の艦艇=15日(海上幕僚監部提供)
米海軍は横須賀基地(神奈川県)に原子力空母「ロナルド・レーガン」を配備している。海自の艦艇が、横須賀配備以外の米空母と日本近海で訓練するのは珍しい。海自は「訓練を通じ、地域の平和と安定に貢献していく」と説明している。
セオドア・ルーズベルトでは昨年3月、乗員が新型コロナウイルスに集団感染。対応が不適切だったとして、艦長が解任された。
沖大東島近海という事ですから、位置的には東シナ海ではなく太平洋でしょうが、沖縄近海である事には間違いありません。
それにしても、横須賀配備の「ロナルド・レーガン」ではなく、「セオドア・ルーズベルト」だというのですから、これは有事想定の訓練の一環と見るべきでしょう。
有事にはどの艦艇とジョイントして行動するかはその時次第ですから、その訓練をしておけば、今後「セオドア・ルーズベルト」と組むことになっても、慌てず行動できる可能性が高まるでしょう。
そして引用記事では『北朝鮮へのけん制』と言ってますが、それなら日本海で行う方が、効果が高いはずです。
だからどちらかと言えば、シナへのけん制の意味合いが強いでしょう。
そうでないなら、小笠原近海などでも良いはずですし、その方が機密保持しやすいはずですから。