ついに本音を口に出したか。
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ロシアのプーチン大統領は12日、国の祝日にあわせて行った演説で、北方領土を含む島々もあわせてロシアの領土だと強調しました。プーチン大統領が重視する憲法改正の是非を問う全国投票が来月行われるのを前に、国民の愛国心に訴えかけるねらいがあるとみられます。
プーチン大統領は12日、ソビエトが崩壊し、ロシアが誕生したことを記念する国の祝日にあわせてモスクワで演説しました。
この中で「私たち一人一人にとって、カリーニングラードからカムチャツカやクリル諸島などに至る祖国は、家族であり家なのだ」と述べ、ポーランドなどと接する飛び地のカリーニングラードから北方領土を含む島々もあわせてロシアの領土だと強調しました。
そのうえで「母親に対する愛情と同じとも言える祖国への愛が、私たちに力と希望を与えてくれる」と述べ、広大な領土を持つ祖国を愛する気持ちが国家の発展につながると訴えました。
プーチン大統領は、新型コロナウイルスの感染が深刻な状況にもかかわらず、来月1日、憲法改正の是非を問う全国投票を行うことにしています。
憲法改正の案では、プーチン大統領が描く国家理念などが色濃く反映されているうえ、みずからの続投に道を開く内容も盛り込まれていて、プーチン大統領の演説は投票を前に国民の愛国心に訴えかけるねらいがあるとみられます。
予想はしていましたが、やはりプーチンは北方領土を返す気は、さらさらないという事ですね。
ならば、日本もロシアの望むことを譲歩する必要も、またないという事です。
そして北方領土の現地でも…。
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北方領土の択捉島で、12日のロシアの祝日に合わせて、島民などが巨大なロシア国旗を振る催しが開かれました。プーチン政権が来月、予定している憲法改正の是非を問う全国投票を前に、北方領土を含む島々は自国の領土であると強調するとともに、国民の愛国心に訴えかけるねらいがあるとみられます。
この催しは、北方領土を事実上管轄するロシア極東のサハリン州政府が11日、択捉島の指臼岳を見渡す展望台で開きました。
リマレンコ州知事のほか、地元の愛国者団体の子どもなど50人余りが、縦9メートル、横12メートルの巨大なロシア国旗を持ち、上下に振ってたなびかせました。
リマレンコ州知事は「とても象徴的なことだ。ロシアはこの島々から、西へ数千キロにおよぶ。私たちはロシアの領土が割譲できないことを訴える」と述べ、北方領土を含む島々はロシアの領土だと強調しました。
ロシアでは6月12日はロシア連邦の誕生を記念する祝日となっていて、択捉島での催しの様子は国営テレビなどで繰り返し放送されました。
また、12日にはプーチン大統領もモスクワで演説し、北方領土を含む島々はロシアの領土だと改めて強調しました。
プーチン大統領は来月1日、みずからの国家理念などが色濃く反映されている憲法改正案について、全国投票を行うことにしていて、投票を前に国民の愛国心に訴えかけるねらいがあるとみられます。
肝心の北方領土の住民、自治体の長が愛国心からロシア国旗を掲げることを、国の方針で抑えたりせず、自由にやらせていることを見ても、『実は北方領土は、不当に得た領土で、日本に返還すべきもの』という意識が全くないことが分かります。
だから、プーチンの発言を口実にして、平和条約締結交渉の打ち切りを宣言すればいいと思います。
それで日本は、なにも困りません。
ロシアとの間で、課題として残っているのは、正式な国境の画定位でしょう。
しかしお互いの原理原則がぶつかったままである以上、平和条約締結に拘れば、日本が北方領土の領有権主張を取り下げるより、他ならなくなります。
つまりこれが永久にロシア領であると認めて、今後の交渉の余地を、完全になくすことを意味します。
それならば、(日本にとって日ロ関係は)今のままの関係の方が、良いことになります。
それで日露間は、それでいいでしょう。
それで困るとしたら、日本ではなくロシアの方です。