前回の続き。
アル・アラック!!・・・やはり何も起きない。
結果、この意味のわかる社員は最初から解っているが
(もともと、できているので必要ない優秀な人たち)、
わからない社員にはわからないらしかった。
そうだろうな。この国に20~30年住んでいて、生まれた時からどっぷりイスラム教でありながら、
わからないということは、そういうことなのかもしれない。
でも、あきらめない。
このイスラムの経典の特徴は、言語を聞いていると、音楽のようでもある。
興味があればこちらで、聞ける。19の最後が何となく尻切れっぽくて物足りない感じもあるが、
1000年を超えて伝わっているものなので、むしろ、これを正とするくらいの度量は持つことにする。
三角のplayボタンで再生が始まる。アラビア語の読まれているところがハイライトされて、確かに右から左に流れていく様子がわかる。
昭和初期の日本みたい。(当時看板でも大体右から左に読んでいた。名残は、まだどこかにあるかもしれない。レトロな看板とか?)
英訳が左にでているのだが、やはり訳してはいけないのかもしれないと思う。
インドネシア語訳とは、ニュアンスが微妙に変わっている。
例えば6, 7行目
英語
one exceeds all bounds
once they think they are self-sufficient. (一度彼らが自分を尊大だと思うと, 人は節度を超える)
インドネシア語
manusia itu benar-benar melampaui batas,
Apabila melihat dirinya serba cukup. (人というものは、自分が完璧に見えるとき、本当に節度を失う、)
日本語
いや、本当に人間は逸脱する。
自分に足りないところはない、と思いあがる。
多分、アラビア語はさらに微妙にニュアンスが違うのだろう。
ただ、まあ、人間が思い上がるのはいつの世も、どこの国も一緒。
(この部分にまつわるエピソードは読むと、内容がチープになってしまうので、
余計な解釈を入れずに真摯に指摘を受け止めるほうがよさそうである。
1500年も残っているのだから、当時のエピソードよりも、残ってきた意味が重要)
バラード、浪花節?っぽく、アラビア語で語られるわけで、
出来の悪い連中は永遠に理解できないか、
できても耳の痛い話で、聞かせたい連中ほど聞かないものらしい。
「地獄の番人を連れてきて、焼き尽くせ!」とまでは言っていないが、
この内容にしては曲調が柔らかいと思うのは私だけということにしておく。
でかいポスターを作って会社に貼って、しかも、各部門に配ることにした。
「俺がいってんじゃね~!神様が言ってんだ!!」。。。ということで。
↓なんか音階、調子が振ってあるような。。。昔見た「お琴」の楽譜にも似てる気もする。
(シとかラとか♭とかに見えるのは気のせいです。)