「駆け出し男と駆け込み女」の映画をこれから見ようとする人、原作を読もうと思ってる人はここから先は見ないでね。
こないだお姉ちゃんと見に行った「駆け出し男と駆け込み女」の原作「東慶寺花こよみ」を読みました。
率直な感想。
映画を見てから読んで正解。
まず、映画と原作の違い。
原作だと源平衛さんは本当に男性で、おかみさんもでてくる。法秀尼さんは映画より年寄り。
信次郎さんと将来結婚すると思われるのは、源平衛さんの娘のお美代ちゃん8歳。
映画は原作の中の女性を幾人かピックアップして少し変えている。
ああ、このエピソードをこういう風に変えたんだなあと考えながら読み進めていける。
たぶん、原作を読んでからだとお気に入りのエピソードがでてこなかったり変えられてる事にフラストレーションが溜まるかも。
本自体は厚さの割に軽く読み進める事ができる。井上ひさしの本ははじめて読んだけど、結構文体は好きかも。
一話完結なので、あっという間に読んでしまうの。医者の待ち時間の間に読もうと思って買ったのに、医者に行く前のカフェで読みきりそうになって焦った
映画にはでてこなくて原作にあるお話で好きなのはお婿さんが駆け込んでくるところ。
女の人は「駆け込む」と決めたら、どんなに説得しようとも復縁を拒む。でも、男の人は奥さんがお迎えに来るとあっさり戻っちゃう。覚悟が違うんだよね。
また、旦那を許すと決めたらきっぱりと変わる。
いろんな男女の姿が見られて面白かった。
この年になったから理解できる深みとも言うか。
映画も原作も、いつの時代も女は強いと実感するね。うん。
で、明日、東慶寺にアジサイ見てきます。楽しみ。