見たことある人しかわからないな | はに~とダーのラブラブ日記&直腸がん治療記

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50代を過ぎてもラブラブなはに~とダーの日常をお届けします。たまに、がんサバイバー。

「ミス・サイゴン」を観てきました。

新しい演出になって初めての観劇。


ヘリコプター実物が出てこなくても感動感動

歌詞の変更点も違和感なく受け入れられました。


一番の変更点はクリスの妻エレン。


以前は、クリスの妻として闘うと言っていた。

クリスを渡さないと。 

でも、今回はクリスがキムと子供のもとに行くと言うのなら送り出そうと覚悟した。

それはキムの目を見たから。

彼女の真剣な思い、クリスへの愛、今までの苦労を考えたらそれしかないと思ったんだよね。

クリスの毎夜の苦しみ解かれるならと思ったのかもしれない。


でもねー、クリスはキムと一緒になってもだめだったんじゃないかって思う。


キムはクリスを心から愛してるとおもうけど、傷ついたクリスの心を包み込む度量までないと思うのね。

クリスはキムやタムを見るたびベトナムのことを思い出すと思う。

キムはアメリカに行ったとしても、言葉の壁、風習の壁、人種差別に悩まされ、クリスにすがると思う。

クリス自身が癒しを求めてるのに。

で、いずれ破綻すると思うんだ。


でも、泣いちゃったのはキムがトゥイからわが子を守ろうとするところと最後の死ぬ前のタムへの笑顔。

知念ちゃんは唯一本当に息子を一人で育てる母だから、見つめる目が自然。

あたしだって我が子の頭にピストル突きつけられたら撃つよ。正当防衛だよ。


昔って、クリスのふがいなさに腹が立ってたけど、この頃は彼も辛かっただろうなと

思う。

一からやり直したかったのは事実。キムをおいてきた自責の念、冷たい母国の目。エレンはすべて受け入れて結婚してくれた。苦しむ彼を包み込める母のような慈愛がある。やり直せるのはエレンとなんだよね。



そして、筧さん。

市村さんの降板は残念だったけど、筧さんもよかった。市村さんに匹敵するあくの強さを出せるのは筧さんだけだと思うよ。



あー、ないたw

母性に訴えるミュージカルだな。お母さんにお勧めです。ぜひ観てみて。