**2019年 Best4。** | 机の上のちいさな箱

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読書と本たち、珈琲、手帳。
素朴な日々の暮らし。

こんにちは*


晴れて気温が上がっています。

青空がまぶしいです**




きょうは 今年一年で読んだ本の
特にお気に入りの
4冊について書きます。*



お気に入りの岩波書店100thのブックカバー。
KALDIのマグカップ。
手縫いのコースター。


一昨年あたりから始めた
年間Best本。

選ぶ基準は
"その年に初めて読んだ本" です。

新刊か既刊かは問わず
ハードカバーか文庫かなど
形態も問わず。
シリーズものならシリーズで
一つとカウント。

その年に初めて読んだ(読み終わった)
(シリーズ)から選びます。




昨年はこちら 2018年 best3


*……*……*……*……*……*……*……*……*


まず 2月の頭に
「未必のマクベス」を読み、
(図書館で借りて読み始め
あまりもにはまった為
読み終わる前に購入しました。)
ああ、これは今年のベストに入るなあ と
思いました。^^

それから9月に「マチネの終わりに」を読み、これはベストだわ と確信しました。

それから精霊の守り人シリーズを再読して
やっぱりこの物語は素晴らしい!と
感動し、これでベスト3は決まりね、と
思ったところに…

11月。
「ある男」を読み、
どうしてもこの一冊を!と熱く想い

今年はBest3ではなく、Best4になりました。


*―*―*―*―*―*―*―*

では、改めまして


「未必のマクベス」早瀬耕 ハヤカワ文庫


わたしがこれまで読んできた本とは
まったく違うジャンルの本。

書店で何面にも平積みしていて
表紙の写真から
スケールの大きな物語が浮かび
惹かれました。



この本……じわじわきます。

読み終えて 何日も何日も
この物語のことを考え続けてしまいます。

何とも言えない
切ない気持ちになる物語です…

けっこう分厚い本ですが
あっという間に読み切りました。


*―*―*―*―*―*―*―*

「守り人シリーズ」上橋菜穂子 新潮文庫



今年は精霊の守り人シリーズを読み込む!と
昨年末に決めて とりかかりました。
(長いシリーズです。)

上橋菜穂子さんの本は
獣の奏者、鹿の王を
読み込んでいたので、
すんなりと上橋菜穂子さんワールドへ
入りました。*



チャグムの成長
バルサ、タンダの穏やかな絆
壮大な世界観

たくさんの感動をくれる物語です。*


*―*―*―*―*―*―*―*

「マチネの終わりに」平野啓一郎 文春文庫



何で今まで読んでなかったのだろうと
後悔に似た気持ちになりました。

あんなに話題の本だったのに。
書店で平積みを何度も見ていたのに。

出逢えてよかった、と
しみじみ感動する物語です。*

11月に公開された映画も
とってもすてきです。*


*―*―*―*―*―*―*―*

「ある男」平野啓一郎 文藝春秋



「マチネの終わりに」で
平野啓一郎さんの紡ぎ出す世界に魅了され、
満を持して読んだ一冊。



この本は昨年に出版されたのですが
書店で平台を見て
帯の言葉にはっとした本でした。

「人は過去に傷を負っても
真実の愛にたどりつけるのか」
といった言葉が書かれていました。
(文の内容は覚えていますが、言葉はうろ覚えです。)

帯の言葉に強く惹かれ
図書館で予約を入れて
待つこと一年と数ヶ月。

その間に「マチネの終わりに」を読みました。
マチネの終わりにを購入したときは
それが 待ちに待っている本の
著者であるとわかっていませんでした。

マチネの終わりにを読み、
平野啓一郎さんってすごい!!!と
感動して、あれ?そう言えば、と
ようやく気が付きました。

そんな経緯で読めた一冊で…
期待以上に、想像以上に、
感動した物語でした。**


*―*―*―*―*―*―*―*


以上が2019年Best4でした。**

何故こうして
ある本と出逢ったことから
読んでからのことを
徒然と書くのかな と自問自答をしてみると、

出逢った時から その本の
物語が始まっている と
(無意識のうちに)
思っているからだと思います。

また、
その物語と出逢ったことが
"わたしという一冊の物語" のうちの
一頁の出来事だとも思っています。


*



*……*……*……*……*……*……*……*……*



皆さま 今年はどんな素敵な物語に
出逢われましたか?


来年も本と過ごす毎日が
穏やかで安らかで
充実した時間になりますように。**


長々と書いてしまいました。

最後まで 読んでくださり感謝です。**




いつも ありがとうございます**



如奈。