スッタニパータ 学生バドラーヴダの質問1104の解説 | suttanipatacomのブログ

suttanipatacomのブログ

suttanipata.com管理者がスッタニパータ(ブッダのことば)をわかりやすく現代風に解説

1104 それ故に、修行者は明らかに知って、よく気をつけ、全世界においてなにものをも執してはならない。ー死の領域に愛着を感じているこの人々を〈取る執著ある人々〉であると観(み)て。」

 

 

 

それ故に、修行者は明らかに自らの人間的思考の運動による反応の仕方を知って、よく気をつけ、全世界においてなにものをも執してはならない。ー生まれてはまた死ぬ、死の領域に愛着を感じているこの人々を取る執著ある人々であると観(み)て。」

 

 

 

人間がこの無常の世に抱く愛着それは死の領域にある。それは例え手に入れたとしても、あるいは失ったとしても、それは死の領域にあるのである。この世の人々が望み、掴み、手放さないものには、死がついてまわる。故に修行者は、人間的思考の運動を止めた目で、明らかに執着には死が伴うことを知って、全てを手放し、遂には彼の岸へと渡り死をも手放すのである。