スッタニパータ 学生ヘーマカの質問1087の解説 | suttanipatacomのブログ

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suttanipata.com管理者がスッタニパータ(ブッダのことば)をわかりやすく現代風に解説

1087 このことをよく知って、よく気をつけ、現世において全く煩(わずら)いを離れた人々は、常に安らぎに帰(き)している。世間の執著を乗り超えているのである」と。

 

 

このことをよく知って、よく自らの人間的思考の運動に気をつけ、現世において全く両極端の煩(わずら)いを離れた人々は、常に安らぎに帰(き)している。両極端がもたらす世間の執著を乗り超えているのである」と。

 

 

 

人は何故、目の前の現象(出来事)に対して思い煩うのか?それは、現象をあるがままに見ないからである。では、どのように見ているのか?世の人々は、現象をすぐさま人間的思考の運動によって快⇔不快に分けそれによって心が動揺し煩うのである。それを知って修行者は、自らの人間的思考の運動(快⇔不快)を制し、思い煩うことなく、現象をあるがままに観察し、あるがままの真理をみて、自らの魂を光り輝かせ遂には彼の岸へと到達するのである。