6月1日ミュージカル「ナビレラ〜それでも蝶は舞う」ソワレ | なおのブログ

なおのブログ

人生にエンターテイメントがあってホントによかった〜

このブログは
①のろけ(^ ^)
②歳を重ねてから「あの時の私はアホで楽しかったね」の備忘録
です


清々しい天気の中、
仕事を早めに切り上げてそそくさと新幹線へ、

前回の泊まり観劇の2日目のチケットを忘れる大失敗😭から少しかしこくなり
「ケータイ、チケット2枚」を合言葉にGO




【本編】

内容にふれています








4列目センターブロックちょっと下手側



クリエは千鳥席なので演者の足先まで見えるし、

今回はトゥシューズを履いているシーンが多くて、

それもよく見えるの嬉しい。

特に

三浦君が足先を伸ばしたり、トゥシューズですっと立つシーンが間近でよく見えるし、筋肉が動きまでもが見えてちょっと徳をした気分に(^ ^)




待合の客席には、
バレエ音楽「くるみ割り人形」「白鳥の湖」がBGMで流れているのが気が利いてる(^ ^)
、、、たとえロシアとウクライナが戦争をしていても、チャイコフスキーには罪はないから




冒頭部分
三浦君演じるチェロクは
宅配バイトをしながらバレエをしているので、
稽古時間には遅刻するし、


やる気がない?
練習時間がない? 
ので回転してもすぐに転ぶし手もスーッと伸びないちょっと無様な踊りを見せてくれる。
(あえて下手くそに見せるのはきっと大変だろうね)


見かねた先生(舘形比呂一さん)が

バレエを習いたいと尋ねてきたシム(川平慈英さん)の先生の仕事をチェロクに与えて、

シムには遅刻ばかりするチェロクのマネージャーの仕事をお願いする




柔軟

「痛たたた、、、」





バーレッスン




シムの首から下げているノートには、

チェロクが稽古場に来た時間やバレエのポーズの形が事細かに書いてあるが、


その中には

自分の名前と奥さんの名前と自分が痴呆症だ、

と言うことも書いてあり、

たまたまチェロクがそれを見てしまう。

そして

それからのチェロクは戸惑いながらもシムと関わりあい、


シムの家に呼ばれて食事を共にしたり

奥さん役の岡まゆみさんとシムの夫婦関係がとても暖かくて、それにも泣ける




雷の音にびっくりした瞬間に認知症のせいで混乱する川平慈英さん演じるシムの前で、
「俺を見て!思い出して!!」と
踊るチェロク三浦君は本領発揮💐




手を伸ばした時の筋肉の付き方がとてもきれいで、

音もなくふわっと浮かんで、
ホント飛ぶというより天井から吊られたように宙に浮くんです照れ





さて
ドラマ版のシムとチェロクはダブル主演で、
彼らの関係は「絆」というより年齢を超えてバレエが繋ぐ「愛」のように受け取りました

シムが痴呆症で記憶がなくなっていくと知ったチェロクは
「あなたが忘れても僕が覚えています、だから踊ってください」と泣きながら言うシーンはもらい泣きです



でも舞台版の主人公はシムのように感じました

70才になり子供達も自立して、悠々自適中で痴呆症になり、子供の頃の夢(幼い頃父親の仕事でロシアに行き、花売りの女の子と仲良くなりその子と一緒に踊りたかったエピソードは舞台版だけ)を叶えたくてバレエを習うようになり、
そのバレエ団(金繰りに困るくらいの弱小バレエ団という設定も舞台版だけ)の首席なのに問題児のチェロクが自分の先生になる

っとのストーリー展開にするなら、
チェロク役には
「絶対的なカリスマを感じさせて、
揺るぎないバレエで観客をも納得させられる人❗️」
である事が絶対条件になる。

そのための三浦君の存在感が素晴らしい💐、
ラストの公演で見せた白タイツを履き慣れて似合う人はそういないだろうし、
クリエの舞台を狭く感じるほどに飛んで跳ねて回る若手ミュージカル俳優はまだ見当たらないから、
まさに適材適所❗️




ドラマでストーリーを知っていたので、
感動で号泣というよりむしろ「あれ?このシーンが違う」方が気になったけど、
やっぱりポロポロ泣いちゃう(T_T)



でも
これは観ている人の年齢で全く意味の違う涙になるのでは?
若い人はチェロクへの応援とシムさんが痴呆症になって可哀想っと流す涙

でも
人生の折り返しをとうに過ぎた私には、
「もし自分が同じ病気になった時に、何を最後まで覚えているんだろ?」とか
「これだけ夢中になれる物がまだ出てくるだろうか?」とか
「痴呆症でもこれだけできるなら私もがんばろ」
な自分への応援の涙です




さてさて
韓国あるある責任感の強い長男で、いち早く病気を知ったソンサン役オレノグラフィティさん




次男でテレビ局勤務で面白い題材として自分の父親のバレエを踊る姿をカメラに撮っていたサングァン役狩野秀孝さんの、
思いもかけないほどの素直に響く歌声と笑いを取る小ネタの数々に、暗くなりがちの物語にクスクス笑いが入って場が和み




チェロクの高校時代のサッカー仲間(チェロクが試合のミスで足を怪我させてしまったっというのも舞台版の設定)のソンチョル役瀧澤翼さん

もこれまた適材適所な配役




そして
バレエ団の最後になるかもしれない発表会の日。
シムはその緊張のため前の日から痴呆症の症状が強く出て、自分の名前もわからないくらいに怯えていた。
それを「体が覚えている!」とバレエのポーズの名前を言いながらシムの身体を動かさせるチェロク

そして
クラッシックバレエの王子様の衣装で2人で踊るシーンは神々しい✨し、
客席のすすり泣きがBGMに



それから何年か後
外国のバレエ団で活躍していたチェロクの帰国パーティがシムの家で行われた、

懐かしい人達が集まったが、
シムはすでに車椅子に座ったままばんやりするくらいに病状は進んでいた

チェロクがシムの前で踊る

(この前のシーンの王子様衣装で踊る時から前髪を上げて額を出す髪型になるのですが、すっごく素敵照れ


そしてたぶんほとんど記憶もなくなるほどに病状が進んでいるシムが、

すっーと手を伸ばしてバレエのポーズをとり、

その手を優しく取って指先を伸ばさせるチェロク、、、😭




実はこのシーンはドラマでは、
すでに今の季節がいつか?がわからないほどに症状が進んだシムは家から出てしまい、徘徊を始める
(ドラマでは郵便配達の仕事の記憶がそうさせている設定)

踏切の向こう側に3年間のバレエ留学から帰国したチェロクがいた!

踏切あちら側でシムに気がついたチェロクは、
彼に向かってバレエ式のお辞儀をする

そして
シムも弱々しいけど確かな動きでバレエのお辞儀を返す

という超号泣シーンとして描かれていました



「あなたが忘れても僕が覚えていますから」

「今まで真剣に練習をして身につけたバレエは、
絶対に身体に残ってます!」


これは若者というより、
ある程度歳を重ねた人に応援歌として観てほしいですし、
もし再演するなら絶対にバレエのできる人でお願いしたい。
そうでないと
ただのお涙頂戴のミュージカルに成り下がってしまうから




そうそう
パンフレットの三浦君の顔が「これは誰?」くらいのメイクになっていた不思議



さて
有楽町駅には次の作品「BOLERO」の広告が

(しまった!

蛍光灯の光が横切った(><))


東山義久さんとのコラボがとても楽しみです(^ ^)