3月21日舞台「PSYCHO-PASS Virtue and Vice 3 」マチネ | なおのブログ

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人生にエンターテイメントがあってホントによかった〜

このブログは
①のろけ(^ ^)
②歳を重ねてから「あの時の私はアホで楽しかったね」の備忘録
です


今更ですが、
副題の「Virtue and Vice 」は「美徳と悪徳」の意


でもそれらは簡単に心中でひっくり返り、
1でその瞬間に絶叫した九泉(鈴木拡樹)、
2ではその瞬間に「無」の表情を浮かべ大量殺人をした火納(和田琢磨)と
悪徳を覗き込みすぎて自分もそちら側に落ちた神宮寺(荒牧慶彦)の叫びと混乱、
そして
その瞬間に使われるフルオーケストラのBGM。

それを観て私はカタルシスを覚えるってとんでもない作品ですが、
今回もそれを期待しています‼️



【本編】
内容にふれています

一気に冬に戻ったような気温の朝、
新幹線を待っているホームに茨城方面で震度5弱のニュース速報が入りましたが、
それでも時間通りに走っている新幹線をありがたく思い




新宿ラスパの上でランチ




テケテケ




ちょっとした騒動になった歌舞伎町タワー2階のトイレは

の変えた!とは言え相変わらず微妙な造りで、

無駄に広い小便器のある部屋はそのままと、

背の高いパーテーションで仕切られた手洗い場が2面になっていました。





パンフレットと一緒に



L列上手端っこ






客席は青色にぼんやり照らされていて、
ちょっとアニメPSYCHO-PASS気分。

舞台上2ヶ所のスポットライトがゆっくり客席を舐めるように照らしていって、それが顔に当たり「これが街灯スキャナか、はたまたドミネーターを向けられた時のイヤーな緊張感ね」と気分は高鳴る



まだ客電がついているうちにフラフラと九泉(鈴木拡樹さん)が舞台に出てきて、中央に置いてある椅子に座る

その姿は痩せて力がなくて、
中身ががっしり詰まっているような充実感は感じられなくてまるで木偶の坊のよう



カウンセラー林崎(多和田任益さん)が指先に緑の光をポンと灯すシーンがとても綺麗で、
そんな多和田さんは「カウンセラーだから今回は仲間の役ね」
と思ったが、
案の定気持ちよく裏切られた🙌


結局
舞台「PSYCHO-PASS」はシビュラシステムの手先だった見た目多和田さんで、
中身は①執行官 蘭具雪也、②管理官 光宗は、
今回③も九泉の記憶を書き換えるために薬を与える完全にシビュラ側の人間でそのシステム維持のためだけにに働く話だったから、
いわば影の主役です




記憶の書き換えなら、
理想の上司そのものだった監視官海堂(和田雅成さん)も「人工監視官育成プログラム」を受けた
(つまりは記憶の改ざんをされている)
もともとは廃棄区画の出身だった

そして

①で亡くなった嘉納(和田琢磨さん)を考案に入ってから兄のように慕っていた。

だから

嘉納をドミネーターで撃った九泉に敵対心を持っているが、それを直接出さないくらいの穏やかな人物に演じていてとても好印象。

、、、どうしてもちょっと怒りっぽいへし切り長谷部を見慣れているので、このタイプの役は新鮮





歌手イリュージオとベンザイ・サウンド・インダストリーズ主任研究官代理(主任は自分の実験が危険なものとわかり、それゆえに仁木に殺された)仁木は兄妹で彼らも廃棄区画出身。
彼女の脳内に働きかける「歌」を使いサイコハザード(この場合暴動)を起こし、世界を混乱させてシビュラシステムの崩壊を目指す。
そして
廃棄区画にいた子供の頃の九泉と知り合い?
(ここの説明がイマイチ覚えきれなかった😢)


仁木演じる高橋駿一さん(右側)が

ダントツに素晴らしい身体能力で、横に回転ながら飛ぶ、前方宙返り、バック転はお手のもので格闘シーンの魅せ方もとても上手くて、

その度に「ヒョエー」と声が漏れそうになった

(マスクよ、ありがとう)



だから!!!
彼を見ながらどうしても思ってしまった。
この役を記憶を改ざんされた設定で池/田純/矢さんが演じていたらどれだけよかったか、
そして
今回の少し甘い仕上がりの脚本を彼が手直しをしていたらどれだけの地獄を魅せてもらえたか?
重ね重ね残念でなりません




話を戻して

九泉のホントの過去もわかった!
彼の母親は廃棄区画の子供達の臓器密売のための人身売買をしていて、九泉の友達達がそれに巻き込まれて行方不明になっていた!
そして
彼女の理由は我が子を食べさせるため!
、、、悪い事だけど母の立場ならそーする?
今の価値観ではどうなのかな?

九泉はその記憶を消されて、
上書きの記憶は管理官就任初日に母親をドミネーターで撃つって地獄のような記憶しかない(><)



今回面白かったのは、
拡樹君の演技プランが見えた事。
最初はホント木偶の坊で中身がスカスカに見えて、全ての仕草がわざとらしく見えるのに、
どんどん声が張られて、
中身が詰まっていくように感じた

顔つきと声に張りがあると、

途端に懐かしさが蘇ります照れ



最後は正義のヒーローになりたいと子供の頃の夢を持ったままに犯罪係数オーバー300になった自分をドミネーターで撃つ!!
(胸の辺りがブクーっと膨れて飛び散る手前までの描写があり)
アニメ1期と同じように脳を集められた部屋に「バクのパーツ」として納められる。
、、、頭を撃ったように見えたけど、、、



そして
九泉の返り血を顔に浴びたままに、
客席通路を強い視線のままに後方へ歩く海堂


客席はシーンとして息を詰めて、、、

拍手👏👏





田村心さん演じる鹿取(左側)の立ち位置も面白かった


海堂の幼馴染で共に廃棄区画に育ち、
突然海堂が養子に出されて、それでも自分は相棒になるんだと執行官になったが、
肝心の海堂は記憶を改ざんされて鹿取の事は何も覚えていなかった、
それでも
海堂を支えるために三係にいる。
、、、ってそれは愛ね(≧∇≦)と思ったら、
打たれて倒れ込んだのは海堂の胸の上だった照れ



記憶はない
でも
心が覚えている
、、、それは身体が覚えているって事なんだろうか?




面白かったけど、
①や②ほどの「うちの推しに何させてんねん😱」的カタルシスは少なく、
兄弟の件もなんだか薄いし、
①②のラストの定番のフルオケで中で語られるセリフが長すぎて曲か2週目を回って間伸びしたように感じる。

その一方で映像技術は格段に上がっていて、
舞台セットの後ろ側を歩く様子までも舞台上モニターに映し出したりと、目は忙しい👀。

でも
①と②のラストで地獄を観さてもらった私には、
今作の地獄はやや甘かった




そうそう
甘いと言えば(^ ^)
帰りの品川駅で買ったイチゴは甘くて美味しかった


それにしても
年々イチゴ🍓の種類が増えているのは嬉しい☺️し、名前が可愛いのも好き