片白草(カタシログサ)・・半夏生(ハンゲショウ)名前は雑節の一つ、夏至から11日目の半夏生の頃に、花をつけることから名付けられました。 花期になると上部の葉の表面が白く変色し、半化粧や片白草とも呼ばれています。 ドクダミ科、日本各地の水辺や湿地に生育、草丈は70~200センチ、 開花期は6~8月、長さ10~15センチの穂のような形をした総状花序を出し 白い小さな花をたくさん付けます。花期に葉が白くなるのは虫を誘う為です。
ソープワート・・石鹼草(セッケンソウ)名前はヨーロッパで根を洗剤として利用し、シャボン玉のシャボンから名付けられました。 ソープワートは根や葉にサポニンが含まれ、水に溶けると泡が出て石鹸状になることに由来します。 全体にサポニンが多く、古くから洗剤に利用、乾燥した根茎は薬用に利用されてきました。 ナデシコ科、原産地はヨーロッパ、草丈は50~70センチ、 開花期は6~8月、花茎の先に淡い紅色や白色の5弁花を付けます。
天蓋百合(テンガイユリ)・・鬼百合(オニユリ)名前は花の色や形から、赤鬼を連想させることから名付けられました。 別名の天蓋百合は、ぶら下がる花姿を仏具の天蓋に見立てたものです。 ユリ科、原産地は日本・中国、草丈は80~150センチ、 開花期は6~8月、花色はオレンジ色で、褐色の斑点が全体に入り 花径は10センチ程で、花ビラはくるりと上に反り返り、丸い形になります。
ディリリー・・ヘメロカリス花名はギリシャ語のhemera(1日)とkallos(美)が語源で、1日でしぼむ美しい花姿が由来です。 英名のデイリリーも、美しい花が一日でしぼむことに由来します。 ユリ科、原産地は日本・中国、欧州や米国で品種改良された園芸品種、草丈は30~90センチ、 開花期は6~8月、花色・花形・草姿は多彩で豊富です。 花は一日花ですが、1本の茎に多数の花が咲き、茎数も多く長期間楽しめます。
赤沼下野(アカヌマシモツケ)・・穂咲下野(ホザキシモツケ)和名は花が穂状に開花するシモツケという意味です。 別名の赤沼下野は、栃木県の日光にある赤沼(沼の名前)に由来します。 たくさんの淡紅色の花が、円錐花序につき穂状に見えます。 バラ科、長野県以東の日当たりの良い湿原に生育、樹高は1~2メートル、 開花期は6~8月、花色は淡紅色で、円錐花序が密集して長い花穂となります。