先日たまたまネット検索中に出会った日本のドラマ「深夜食堂」

 

聞きなれない名前だし、元料理人として興味を持った。

 

ドラマを見てみると特別な演出がある訳でもなく

 

新宿の路地裏で深夜営業している食堂の親方の物語だ

 

 

シンプルな物語だが、画面の雰囲気は独特な昭和感があった

私が飲み歩いていた

1970年代の新宿三光町やゴールデン街の雰囲気に全く重なってしまう

 

「ドラマにしなくとも当時の新宿にはこんな店は幾らでもあったな」と言うのが最初に見た印象だった

 

それより何より 1970年代に普通にあった食堂のドラマが ”なぜ今人気があるのか?”これが知りたくなった

 

日本だけならまだ理解できるが

 

中国と韓国ではリメークされ、大人気を博しているという

 

また2016年からはNetflix オリジナルドラマとして世界190か国に配信され人気ドラマになっているという。

 

英語では深夜食堂ではなく、「Midnight Diner: Tokyo Stories.」

 

と言うタイトルだそうでアメリカの映画批評家連中には「奇妙で中毒性のある興味深いドラマ」と評されている

 

このドラマの背景をちょっと調べてみると

 

シリーズ累計発行部数240万部のヒット漫画「深夜食堂」の映画化だったそうで

主演にはベテラン俳優の小林薫さんが渋い演技を披露して存在感が凄い

 

 

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実際見た感想は

 

何か懐かしく日常の中に忘れがちな「人間愛」や「心の交流」がたんたんと描かれていて

 

懐かしい画面と登場人物が自身の中の何かに共感できる要素がたくさん含まれている

 

 

こんな昭和っぽい食堂ドラマが、なぜ世界中で受け入れられているのか・・・・

 

それはこのドラマが普遍的なテーマを追いかけているからではないだろうか

 

「人間愛」や「心の交流」が時代を超え国境を越えて受け入れられている

 

 

このドラマに対するコメント欄には多くの賞賛のコメントに溢れていた

その中に

 

「住んだ事もない 全く知らない土地の物語・・・それでも何故か故郷の様に感じる」と

 

もちろん外国人の感想だ

 

「故郷のように感じる」このフレーズに私はとても共感する

 

日本が近年外国人観光客が激増している本当の理由は:

世界中の人が故郷へ帰る 「里帰り」 なのかもしれない もちろん無意識のうちに

 

 

日本の日本人が大切に守ってきた文化伝統が

国境を越え 人間の普遍的な価値を求める多くの人たちに

暖かなメッセージとして受け取ってもらえれば、こんなにうれしいことは無い

 

私もこのドラマを見て

あの時代毎日飲み歩いて社会勉強、人生勉強させてもらった

新宿の片隅を懐かしく、また鮮明に思い出させてくれた

 

 

こんな店だったら商売抜きで趣味でやってみたい