秦氏と猿 | この美しき瑞穂の国

秦氏と猿

2023年5月3日に竹槍で猿と闘う夢(2023年5月3日)を観てから【猿】が気になっている。

 


そして2023年5月16日に忍者が気になる という記事を書いたが、【猿】は忍者にも絡むワードである。


伊賀忍者の服部家は秦氏の末裔といわれている。また秦氏の長で聖徳太子の側近・秦河勝(はたのかわかつ)は能楽の祖といわれ、能楽は猿楽(申楽)とも云う。

そして秦河勝は青面金剛(しょうめんこんごう)の信仰を日本に持ち込み、守り本尊としていたという。この青面金剛の使いが日光東照宮の彫刻の一つとしても有名な三猿(見ざる言わざる聞かざる)である。

ちなみに日本で最初に青面金剛を祀ったのは京都の八坂庚申堂である。

暦において庚申(かのえさる・こうしん)の日に全ての人間の体内に住むという三尸(さんし)の虫が就寝中に宿主の体内から抜け出して天帝に宿主の悪行を告げ口し、それを聞いた天帝が宿主の人間の寿命を縮めるとする伝説があり、それゆえに庚申の日は一日中眠らず三尸の虫が出られないようにするという庚申待ち信仰がある。

青面金剛はこの三尸の虫を食べてくれる本尊とされ、使いの三猿の見ざる聞かざる言わざるは人間の悪行を告げ口しないことを表しているという。青面金剛は地域によっては神道の猿田彦大神に置き換えられるようで、やはり【猿】が絡むのである。


また秦河勝といえば芸能の始祖でもある。芸能といえば最近ある伝統芸能の世界で大事件があったが、これはデリケートな話題なので触れない。言わずともお分かりだろう。これまた【猿】が絡むのである。


そうなると【猿】は秦氏に繫がるものか・・・。