旅するカピさん | 斎藤英喜の 「ぶらぶら日記」

旅するカピさん

週末は、病院もお休み。外来患者さんもいないので、なんかガラーンとした感じです。

ということで、僕の放射線治療も週末・日曜日はお休みです。

 

治療の効果は見る見る、現れてきて、それはけっこうですが、「副作用」のほうも抗がん剤とダブルでやってくる…。

 

三、四日まえは、一日中、眠くて、ごろごろしていました。なんか体がだるい。

たしかに副作用に「倦怠感」、というのがあるので、それでした。

 

しかしそれ以上につらいのは、口の中の火傷、直接的には上唇の内側が悲惨なことになっている…。塗り薬や飲み薬で対処していますが、口の中なので、ご飯がちゃんと食べられない。なんか味もしないような…。

 

う~~ん、これは「食道楽」の僕にとっては、一番つらい(笑)。

でもご飯は食べないと栄養つかない。そうすると火傷の傷も治らない…。

これぞ「闘病生活」というやつですね。

 

でもそんななかでの「救い」は、人文書院の本の校正の仕事があること。

 

自分の書いた文章を読み直すと、そのイキイキした文体に励まされるのでした。

そういえば、山下久夫さんには、論文の文体も「アジびら」と言われてましたね(笑)。

 

いやこういうときは、激烈なアジテーションが元気の素。

『神道・天皇・大嘗祭』の近代編は、ほんと自分で読んでいても心躍ります。

まったくの自画自賛。

 

そして続いて、来週には、某文庫のゲラも到着する予定です。

 

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写真は、そんな病室から夕空を眺めているカピバラさん。いつのまにか紛れてました。

 

このカピさんは、かって、ニューヨーク、ロンドン、イスラエル、サンタバーバラ、韓国などの国際学会のときにも付いてきていた。「旅するカピさん」。

今回はせまい病室まで同行してくれて感謝。