川本三郎の、ローカル線、そして荷風。
ようやく気持ちよく晴れた京都です。
夕方、休職願をだす書類提出のために大学に。
事務の方がいろいろと説明してくださいました。でも、会う人ごとに、もうすぐ入院するけど、今は、元気なんですと「言い訳」しているみたい(笑)
ひさしぶりに手帳をみると、5月、6月、7月のいろんな講演や研究会の予定を消してあるのが、なんとも寂しい…。
でも考えてみれば、授業やって、原稿書いて、さらにこんなにいろいろと予定が入っているのは、たしかに仕事しずき…。
なので、ちょっとゆっくり休みなさい、ということですね。
最近、食事のあとの休憩で読んでいるのは、
川本三郎『台湾、ローカル線、そして荷風』(平凡社)。
『東京人』で連載している「東京つれづれ日誌」の2015年~2019年のところ。
川本さんのエッセイはけっこうお気に入りです。ローカル線のひとり旅や、
駅前の古い食堂で飲むビールや、房総半島のなんでもない海の景色とか、
そして端々に出てくる荷風の話題とか。好きな世界です。
さらに川本さんが「面白い」と紹介される小説や映画。
ついそれも買って読んだり見たりしてしまいます。
最近Amazonプライムで見たのは、篠原哲雄監督『起終点駅(ターミナル)』。
世捨て人みたいな初老の弁護士・佐藤浩市と、
覚せい剤所持で逮捕された若い女性・本田翼の「再生」の物語。
いかにも川本さん好みの映画。
原作の桜木紫乃の小説もよかった。
という感じで、入院までの日々を淡々とすごしています。