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考えてみれば有意義な時間
梅雨空のなか、祇園祭の「後祭」巡行の真っ最中ですが…。
僕のほうは、先ほど鼻のチューブを抜いてもらい、正式に明日、退院の通達。
鼻チューブも、もう邪魔でしたが、これのおかげで三週間近くご飯食べられなくても命が維持できたわけだから、鼻チューブくんに感謝。
いや~~、ほんと長かった。最初の「ひと月半」というのは、放射線治療とかの期間で、そのあとの「副作用」は、どのくらいかかるのかは個人差がある、ということだったようですね。
結局、僕の場合、ふた月ちょっとかかった。
ということで、お世話になった看護師さんとかに、明日退院しますの、ご挨拶。
昨日は、妻に来てもらい、散らかっている病室の整理など、「撤退準備」。
ほんとに妻にも長期間の入院のサポート、感謝です。
それにしても、この入院期間は、別に身体的に痛いとか、苦しいといったこともなく、
また一日中寝ていなければいけない、みたいなこともなかったので、起きているときは、ほとんど校正、原稿の推敲、それと読書という、考えてみれば有意義な時間でしたね。
ということで『神道・天皇・大嘗祭』が無事に刊行でき(7月31日、刊行)、
それに続けて某文庫の校正も一通り終わりました。
さらに『神話変成考』という論文集のための旧稿の推敲作業も、予想以上に進みました。最後に、この仕事ができたのはよかった。
過去の自分の論文に元気づけられたり、まえには明確に論じられなかったことが、
いまは、こう論じればいいと、けっこう頭を使ったりの時間は有意義でした。
こういう「研究」の仕事があったので、長期間の入院生活も、なんとか乗り越えられたという感じですね。
ということで「入院三部作」(笑)
みんな優秀だなぁ。
もうひとつ朗報。
佛教大学大学院文学研究科 博士後期課程の相澤みのりさんの論文
◇「平田篤胤と薩摩―「天皇のもとつ御国」をめぐる顕と幽―」
(『日本思想史学』第55号、2023年)
が第18回日本思想史学会奨励賞を受賞されました。おめでとうござます。
選考理由に
「近年、篤胤研究が活況を呈している」なかで「本論文は「近世神話」と評される篤胤のコスモロジー研究に、政治史的動向を取り入れて新たな境地を切り開こうとする意欲的な作品であり、授賞に値する作品であると言えよう。」
とあります。ズバリですね。
相澤さんは、これからの篤胤研究を担う重要な若手研究者ですね。
このまま博論もラストスパート!!
それにしても、渡勇輝くんとともども「斎藤ゼミ」は、みんな優秀だなぁ。
ほんと「不肖の師」ですみません(苦笑)