意外に知られていないパキスタンの氷河 | 道祖神の招きにあひて

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八ヶ岳山麓の山小舎(ヒュッテ)をベースにした、百名山登山、スキー、自転車・鉄道・巡礼の旅、秘湯、自然観察、DIYなどの趣味のブログです。

パキスタンの洪水が大変なことになっています!


原因は『モンスーンによる豪雨』と前例のない『猛暑による山津波(氷河湖決壊洪水)』によるものだそうです。


⬇️ネットニュース(NHK)より


⬇️ネットニュース(ANN)より


衝撃的なのは、広大な国土の1╱3が水没し、3300万人もの国民が被災しているという現実。

そして、被害が拡大した要因が猛暑による『山津波(氷河の融解)』だということ。



⬇️山津波(氷河湖決壊洪水)のメカニズム1
山の上にある氷河が溶け氷河湖を形成、さらに融解が進むと堪らず堰が決壊、まるで津波のように流れ出す。

⬇️山津波(氷河湖決壊洪水)のメカニズム2

意外に知られていないことですが・・・
実はパキスタン(北部の中印パ国境地域)は地球上でも稀有な氷河地帯なんです。
極地以外での世界最大の氷河がパキスタンにあるほどです。

パキスタン国内には何と7000以上の氷河があり、そこに出来た氷河湖の決壊洪水(山津波)が、今年は例年の3倍以上も発生しているそうです。


昔のことですが、今から35年ほど前・・・
まだ、『地球温暖化』が叫ばれていなかった頃、
僕らはパキスタン北部の『パスー氷河』や『ウルタル氷河』をキャラバンしました。
その氷河が今年は溶け出して、下流にあるカラコルムの桃源郷『フンザ』にかかる想い出の橋が山津波で流されてしまったようです!

👇35年前、氷河キャラバンへ・・・



👇パスー氷河の末端、モレーンの上
この頃はまだ『氷河湖』なんて、出来て無かったと思う


キャラバン隊でお世話になったガイドやポーターやキッチンボーイ達は元気だろうか?

近年、ヨーロッパアルプスでも氷河の融解が止まらないと聞いている。
ヨーロッパよりもさらに低緯度帯にあるカラコルムやヒマラヤの氷河が地球温暖化で残るとは到底思えない。

今回の南アジアの猛暑やモンスーン期の長雨は、件の『偏西風の大蛇行』とも関係があるのだろう。
とすると、今年の日本の夏の気候にも繋がる地球規模の気象現象なのかも知れない。

これらの現象、凄まじい気候変動の『序章』に過ぎないのでは⁉️


おしまい


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